◆第108回全国高校野球三重大会▽1回戦 菰野5―4木本・紀南・熊野青藍(12日・ドリームオーシャンスタジアム)

 最速141キロでプロ注目左腕の木本・間部日葵(まべ・ひまり=3年)が初戦で散った。

 6月に左ひじを痛め、2週間前まで投げられず。

この日は「5番・右翼」で先発出場。同点の8回に登板も、死球と犠打に暴投で1死三塁を招き、痛恨の犠飛。無安打で決勝点を奪われた。

 「最後だし覚悟を決めて全力でいきました」。痛み止めを服用してのマウンドで最速は135キロにとどまったが「親や指導者が見捨てずにいてくれたので、最後はいい球が投げられたと思います」と気丈に振る舞った。

 昨年8月に最速141キロをマークし、同年11月の交流試合「熊野ベースボールフェスタ」で横浜(神奈川)相手に、1失点完投で15奪三振(試合は引き分け)と好投。翌日には健大高崎(群馬)に7回14Kと真っ向勝負で甲子園優勝校をねじ伏せ一気にブレークした。「コントロールも変化球も制球も…。全てが良かった。それが出来たのが横浜戦でした」と間部は述懐する。

 理想や球速を求めすぎたのか、その後は制球難を克服できずに、最後まで苦しんだ。ひじを痛めてからは、毎週のように熊野から津まで片道2時間かけて両親に送迎してもらったことに感謝の思いを口にした。

 気になる進路は「大学進学して、4年間行ってからプロを目指したい」とキッパリ。2年前に木本と紀南が統合して熊野青藍が誕生。1、2年生の“後輩”とともに連合チームとして参加していたが、木本でのプレーは最後になった。「たくさん応援してもらったのに、最後このユニホームで頑張れなかった。申し訳ないです」。“熊野の怪腕”は悔しさとともに高校野球を終え、次のステージに臨む。

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