◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級1位・那須川天心 ▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 同級1位・西田凌佑―同級2位サム・グッドマン ▽WBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・坪井智也―同級2位リカルド・マラジカ(9月27日、トヨタアリーナ東京)

 日本人初のアマチュアボクシング世界選手権金メダリストとしてプロ入りしたWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(30)=帝拳=が、9月27日にトヨタアリーナ東京で同級2位リカルド・マラジカ(27)=南アフリカ=との王座決定戦に挑むことが3日、発表された。

 都内のホテルで会見に臨んだ坪井は、7月12日に第1子となる長女が誕生したことを明かした。

世界初挑戦を前に、新たな責任も背負うこととなった。

 「新しく家族が増えたことで、より責任感を持ってボクシングを頑張っていかないといけないと思っています。本当にツイていますよね。娘が生まれたタイミングでこのような大きなチャンスをいただけたので、ラッキーだなと思います。このチャンスを一発で決めて、これからのビッグマッチに向けて頑張りたいです」

 出産にも立ち会い「身近な人が頑張っている姿を見て『俺も頑張らないと』と刺激になります」。家事や育児にも積極的に参加する。「おむつを替えたり、ミルクをあげたりもしています。子どもと一緒に成長していくことが、自分の成長にもつながると思っています。本当にいい日々です」と充実した表情を浮かべた。

 愛娘の誕生は、現役生活にも新たな指針を与えた。「ちょうど物心つく頃には、僕も引退するかしないかの瀬戸際じゃないですか。その時に負けて辞めて『パパは弱い』と思われるのも嫌なので、辞める時までは全盛期でいたいし、最後も勝って終わりたい。

常に子供にかっこいい姿を見せるために。そのためには殴られず、ダメージを負わずに圧倒的に勝つことを徹底したいです」

 プロ5戦目で世界王座を獲得すれば、元世界4階級制覇王者の田中恒成(畑中)が持つ日本男子最速の世界王座獲得記録に並ぶ(9月2日に吉良大弥も5戦目で世界挑戦)。しかし坪井は「記録に関してはそこまで興味はない。今の時代はベルトを持っているとか、最速ということよりも、どれだけ強い選手と戦って勝っているかの方が重要」と語る。「圧倒的に勝つ」という自らのボクシングを貫いて世界王者となり、愛娘に誇れる父親であり続けるための第一歩を踏み出す。

 戦績は坪井が3勝(2KO)1無効試合、マラジカが17勝(12KO)2敗。

 試合は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

 ◆坪井 智也(つぼい・ともや)1996年3月25日、静岡県浜松市生まれ。30歳。小学校6年から浜松市のアマチュア専門のジムでボクシングを始める。浜松工から日大に進学。大学時代は4年連続で全日本選手権で優勝。

自衛隊体育学校に進み、2021年の世界選手権で日本人初の金メダル(バンタム級)を獲得。アマ戦績は131戦106勝(10KO・RSC)25敗。25年2月、村田諒太以来史上2人目のA級プロテスト合格。同年3月、8回戦でプロデビュー。同年6月、2戦目でWBOアジアパシフィック・バンタム級王座獲得。身長160センチの右ボクサーファイター。

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