◆第108回全国高校野球選手権 第7日 ▽2回戦 履正社6―2享栄(11日・甲子園

 履正社(大阪)が、享栄(愛知)を逆転で下して3回戦進出を決めた。大阪大会7戦で66得点を挙げた打線が、主将の辻竜乃介内野手(3年)を中心に、最速140キロ台の投手を複数枚擁する享栄を攻略。

11安打を放って白星をつかんだ。

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 大会屈指の強力打線が地力を見せつけた。履正社の辻主将は「長打もあり、履正社のいいところが出てよかったです」と、誇らしげに第一声を発した。大阪大会は7試合で66得点。140キロを超える投手6人をそろえる享栄との勝負が注目を集めた。結果は、11安打6得点。登板した主戦トリオ全員から得点を奪った。

 先取点を許した直後の2回に反撃。先頭の4番・辻が口火を切った。追い込まれてから変化球も頭に入れつつ、内角直球をしぶとく中前へ。「練習してきた打撃」で口火を切り、2死二塁として三木大亮が左翼線へ同点二塁打を放った。4回に2死からの連続長打で勝ち越すと、8回に5番・北西華一が2点三塁打。

9回には3番・小杉悠人も2点打を放つなど、中軸を中心に躍動した。

 大会7日目で「準備の時間はあった」と辻。データ班を中心に、各投手攻略のミーティングを重ねた。ただ、最後は「誰がきても関係ない」と北西。自信を持ってバットを振った。トレーナーの指導の下での強化や栄養管理。冬は筋力の数値を競い合うことで、さらに高めた。環境も取り組みも研究も、強豪の力の結集を好カードで披露した。

 辻は、オリックス、楽天でプレーした西武・辻竜太郎2軍野手チーフコーチの長男。父も松商学園で92、93年夏の甲子園に出場しているが、親子そろって4番で安打を放った。試合前に「緊張するんじゃないか? 力まず、楽しんで」とメッセージ。父は達成できなかった甲子園での勝利をつかんだ。

「履正社の誇りを持ち、父に一つ勝てた。きょうのようなゲームが履正社の野球。4番としてチームにいい影響を」。元中日の祖父・哲也さんから3代でのプロを目指すスラッガーを中心に、3年ぶりに聖地に帰ってきた強打は健在だ。(安藤 理)

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