◆米大リーグ ブルージェイズ2―1レッドソックス(10日、カナダ、トロント=ロジャーズセンター)

 体調不良で2試合連続で欠場したレッドソックスの吉田正尚外野手(33)は、「5番・DH」でスタメン復帰。0―1で迎えた8回この日2度目の四球を選び、代走を出されて交代。

2打数無安打2四球だった。

 試合はブルージェイズが2―1で逃げ切ったが、7回にスコアボード表示のアウトカウントの間違いを発端に、併殺プレーの判定を巡って約12分試合が中断する大混乱が起きた。

 

 発端はゲレロ一塁手のファインプレー。レッドソックスが7回無死一、二塁でソガードの打球をゲレロがショートバウンドでつかんで二塁送球。実際は、二塁でのフォースアウトのみだが、大リーグ機構が操作しているスコアボードはライナー捕球の併殺と間違い、アウトカウントが2つになっていた(実際は1死一、三塁)。続くラファエラは中飛。2人の走者は2アウトだと思ったのか、打った瞬間走り出していた。

 中堅手から一塁にボールが渡って併殺完成となったが、このケースはフォースアウトではないため、3アウト前に走者がホームに生還していれば得点を認められる。もし、ルールにブルージェイズが気付いて三塁に送球して離塁が早かったことをアピールし、いわゆるアウトカウントの置き換えをすれば失点しなかった。

 このプレーに両軍ベンチに審判団もまごついて何と12分間の中断となった。漫画「ドカベン」では、同じように1死、一塁と三塁に走者がいる展開(満塁)で、走者が飛び出し、小フライになったボールが一塁に転送され3アウトになったが、先にホームに走り込んでいた三塁走者の生還が認められ、1点が入った。野球ファンの話題になったプレーだった。

 「非常にレアなプレーになった。皆が起きたことを把握しようとしていた。審判がスコアを認めたのは幸運だった。三塁でのアピールがなかったから、得点になると言った」とレッドソックスのトレーシー暫定監督。「(走者)2人とも2アウトだと思って走っていた。そのお陰で点が入った。奇妙な感じだった」と振り返った。混乱の末に1点を返したが、試合をひっくり返すには至らなかった。

 風邪に似た症状で2試合欠場していた吉田は、3試合ぶりにスタメンに名を連ねた。問題のシーンは「後ろ(ベンチ裏)に下がっていて、ちょっとみていなかった。なかなか起きないことですね」と戸惑った表情。復帰戦で安打はでなかったが、「問題なく(試合に入れた)」。

しっかり2四球を選び、ブランクを感じさせない選球眼をみせた。

 11日の第2戦では、トレード期限にオリオールズから獲得したラッチマン捕手が、左手首痛の負傷者リストから再登録され、先発出場する予定だ。

 グッチーニ審判クルーチーフ「あの状況は1死で、レッドソックスの走者2人は2アウトだと思って、走り出した。2つ目のアウト(中飛)が記録された時、走者2人は帰塁して、タッチアップをし直さなかった。三塁走者はホームに生還し、一塁走者は二塁上に立っていた。タイムプレーであれば、それ(ホームイン)が3アウト目の以前なのか、以後なのかということになる。このケースは、一塁送球より早くスコアが入った。ブルージェイズは(ベンチに戻るために)ファウルラインを越えた瞬間に、アピールする権利を失う。スコアボードの混乱については、その回の終盤まで私も知らなかった。我々は、ファンのためにもアウト数を正すのが作法だが、それは今回のスコアの判断に関係ない」

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