◆第108回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 敦賀気比10―0横手(11日・甲子園

 57年ぶり2度目出場の横手は、2年連続13度目出場の敦賀気比(福井)に敗れ、初戦で姿を消した。

 秋田大会では4試合で完投、躍進の立役者となったエース・佐藤宙斗(3年)が先発のマウンドに上がった。

安打に味方の失策も絡み5回までに9失点。8回は2死三塁から右前適時打を打たれ、0―10とされたところで2番手・佐藤周明投手(2年)に交代した。敗戦後は大粒の涙を流し「チームの足を引っ張ってしまって悔しい。勝ってみんなにもっと良い景色を見せたかった」と悔しさをあらわにした。

 それでも、161球を投げ10奪三振の熱投を披露した右腕には、甲子園からスタンドから惜しみない拍手が送られた。大声援をうけたエースも「心強くて、長いイニング、たくさんの球数を投げられたのはアルプスのおかげ。感謝しかないです」と、アルプスを紫一色に染めた応援団に感謝を口にした。

 チームが掲げた「甲子園で校歌を歌う」という悲願は叶わなかった。ここまで懸命に腕を振って聖地まで導いた右腕は「ずっと甲子園を見て野球をやってきた。こういった舞台で野球をやれたのは人生ですごい大きなものだと思う」と最後は晴れやかだった。

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