◆第108回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 敦賀気比10―0横手(11日・甲子園

 57年ぶり2度目出場の横手は、2年連続13度目出場の敦賀気比(福井)に敗れ、初戦で姿を消した。

 初回に1点を先制されると、3回は3本のヒットに失策も絡んで一挙5失点。

その後も4回に1点、5回に2点など小刻みに得点を許して引き離された。

 秋田大会では4試合で完投、躍進の立役者となったエース・佐藤宙斗(3年)は先発して2ケタ奪三振の熱投も、実らなかった。

 打線も敦賀気比の投手陣を前につながらず、エースを援護することができなかった。

 佐藤宙の父・昭大さん(45)もまた、横手で背番号「1」を背負った一人だった。「感慨深いものはありますね」。自身がかなえられなかった聖地のマウンドに立つ息子を見て目を細め「本当にここまで来たので、まずは自分の投球を最後まで突き通してもらえれば」とスタンドからエールを送った。

 だが、結果は無念の初戦敗退。「チームの足を引っ張ってしまって悔しい。勝ってみんなにもっと良い景色を見せたかった」と涙を流した佐藤宙。それでも「父も目指した舞台だったので、そこで自分がしっかり投げ切れたというのは父にとってもすごい嬉しいことだと思う」と胸を張った。

 文武両道で、かつ父と同じようにエースナンバーをつけて甲子園を目指したいと横手に入学した。その夢をかなえた今、新たなる目標は大学に進学して両親と同じ薬剤師になることだ。

「小中学校で父が毎週のようにキャッチボールをしてくれて、ピッチャーについても色々教えてもらった。お父さんには感謝したい」。ずっと憧れだった父の背中をこれからも追い続ける。

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