◆JERAセ・リーグ 巨人1―9阪神(11日・東京ドーム)

 圧巻の確信歩きでとどめを刺した。6点リードの9回1死一塁、阪神・佐藤輝明内野手(27)は1ボールから左腕・代木の甘く入ったカットボールを右中間にはじき返した。

江口洋介、生田斗真、池田エライザの写真の入ったAI不動産投資「RENOSY」の看板を直撃。「いい当たりだったので良かったです」。先発野手全員安打となるダメ押しの一撃でチームは7日以来の単独首位に立った。

 NPB+によると、推定飛距離146メートルの特大24号2ラン。9回表終了時には、同社から贈られる「ビッグボードホームラン賞」の賞金100万円獲得がアナウンスされ、球場はドッと湧いた。本人は思わぬ“ボーナス”に「何に使うかは決めていない」と話したが、規格外の破壊力を証明する今季の伝統の一戦4発目だった。

 打線を勢いづけたのも、本塁打だった。0―0の3回1死、近本が放った右翼への先制ソロを手始めに、今季最多タイの1試合4発。森下翔太外野手(25)は3回に左中間へソロ、7回にもバックスクリーンへリーグトップの27号ソロをたたき込んだ。今季3度目の1試合2発に「いいバッティングができた」と自画自賛。このカードは今季5本目で全てが東京Dでの一発だ。

 敵地のG戦は8勝2敗と圧倒。

12日から阪神が4連勝、巨人が4連敗すれば、最短で15日にマジック33が点灯する。藤川監督が「また明日、新たな気持ちで全員が向かう」と意気込めば、佐藤も「みんなで頑張っていきたい」と必勝を誓った。天下分け目の勝負どころで、猛虎が最高のスタートを切った。(藤田 芽生)

編集部おすすめ