パ・リーグ ソフトバンク16―2ロッテ(11日・みずほPayPay)

 貫禄を示した。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(30)が今季初登板初先発。

最速151キロを計測した直球と、代名詞のカーブもさえた。「もうちょっと良くできる」と話しながら、6回4安打無四球で5奪三振、無失点。お立ち台では「ただいま!」と、力強くカムバックを告げた。

 「久々のマウンドだったので、どんな感じになるか自分でも分からなかった」。パ・リーグMVPに輝いた昨季を経て、26年は多くの苦難があった。キューバ代表で出場したWBC後、同国の深刻な燃料不足や大規模停電も響いて合流が遅れた。開幕2日前の3月25日に来日。独自調整を進める中で、5月中旬には左肩の違和感もあり再離脱も経験した。初登板に至るまでに「長かった」ともこぼしたが、トレーナーに「肩、大きくなったでしょ?」とトレーニングの成果を見せる明るさは変わらない。「希望の色だと思うので好き」と話すエメラルドグリーンのピアスとネックレスを身につけ、好投した。

 17年に育成選手として入団し、中継ぎ、先発としてフル回転。25年から4年で40億円(推定)の契約を結ぶほどの成功をつかんだ。

それでも「人としては全く変わらない」と話すのが、中南米担当の萩原健太スカウト。「数年前から『さん』付けで呼ばれるようになって…」と日本人顔負けの敬語も使いこなし、いつまでも等身大だ。

 エース左腕の帰還を祝うように、打線も16安打16得点でしっかり援護。優勝マジックも32に減らした。小久保監督も「中6日でずっと回ってもらいたい」と期待。モイネロも「恩返しじゃないんですけど、優勝に貢献できるようになれれば」と反応した。ラストピースがそろった今、王者の行進は止まりそうにない。(森口 登生)

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