◆第80回セントライト記念・G2(9月13日、中山競馬場・芝2200メートル=3着まで菊花賞の優先出走権)

 開業わずか2か月弱の若きトレーナーが、初めて重賞に挑む。エリプティクカーブ(牡3歳、父レイデオロ)を送り込むのは、今年7月21日に開業した古賀大生(ひろき)調教師(35)=美浦=。

5月に急逝した萩原清調教師(享年67)から引き継いだ素質馬との参戦に「まだ実績がないのに、これだけの馬を任せていただいてありがたい。その思いに応えられるように、何とか結果を出したいです」と言葉に力を込めた。

 祖父の末喜さんから続く3代調教師の家系。父・史生さんは22年の定年まで、シンコウスプレンダの98年京成杯オータムHなどJRA重賞10勝を挙げた。「特にアドバイスを求めたりはしないですけど、僕がやりやすいように色々と助けてくれています」とはにかむ。

 思いだけでなく、確かな手応えもある。9日の美浦・Wコースでの追い切りでは横山武を背に3頭併せを行い、稽古駆けするイムホテプ(4歳オープン)などに半馬身先着。「少し荒れた馬場でも走れていたし、仕上がりはいいですよ」と納得の表情を浮かべた。「心肺機能がいいし、典型的なステイヤー」とのトレーナーの評価は、91、92年の天皇賞・春を連覇した名ステイヤー・メジロマックイーンを母系に持つ血統面からも裏付けされている。権利が取れれば菊花賞でも楽しみな存在だ。「ステップレースの馬もいるだろうけど、うちはここを目標に仕上げていますから」と話す瞳には、確かな闘志の炎が燃えていた。

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