◆ジョッキークラブゴールドカップ・G1(日本時間9月19日、ベルモントパーク競馬場・ダート2000メートル、4頭立て)

 海外馬券発売対象のジョッキークラブゴールドC・G1は現地時間18日、米国・ベルモントパーク競馬場のダート2000メートルを4頭立てで争われ、フォーエバーヤング(坂井)が3馬身1/4差の貫禄勝ちを収めた。日本調教馬初の海外G1・4勝目、総獲得賞金50億円超えをマークし、連覇の懸かるブリーダーズカップ(BC)クラシック・G1(10月31日、キーンランド競馬場)へ、さらに状態を上げていく。

 一頭だけ、別世界にいた。4角手前。フォーエバーヤングと軽く手綱を動かした坂井が抑え切れないとばかりに先頭へ立った。馬場の真ん中へ持ち出した最後の直線では、坂井のアクションにジワッとギアを上げるように加速する。3馬身1/4差。後続に影すら踏むことを許さない完勝だった。

 直前に1頭が出走を取り消し、4頭立てという極めて珍しい少頭数の中で圧倒的な支持を集める大本命。「何となく負けられない雰囲気。久々に緊張しました」と数々の大舞台を経験した坂井でも口にした。しかし、思考回路は冷静だ。「直線で抜く際はいい反応を見せてくれましたし、負けることはないなと思いましたが、正直最後の直線の動きに関しては物足りないです」と上積みの余地を十分に感じ取る。

 その走りが歴史を作る。

ベルモントパーク競馬場の再開初日に刻んだ勝利は海外G1・4勝目。日本調教馬では3勝のエイシンプレストン、モーリス、ラヴズオンリーユーを抜き、単独トップだ。「本当に誇らしいことですし、馬に感謝しています」と矢作調教師は愛馬をたたえる。さらに、今回の優勝賞金55万米ドル(約8620万3000円)を加えた総獲得賞金は約50億2000万円。日本調教馬で初めて50億円の大台を超えた。

 休息の時はない。次戦は大目標のBCクラシック。その先にアメリカの年度代表馬も見据える連覇となれば00、01年のティズナウ以来、史上2頭目となる。「今日のパフォーマンスではBCは勝てないので、ここからいかに上げていくかを今から考えています」と矢作師。レース後には温かい声援が響くスタンドへ近づき、右手を上げた坂井が応えた。今や世界のスーパーホース。唯一無二の“最終章”が華やかに幕を開けた。

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