◇ラグビー ▽アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026決勝 日本-フィジー(19日、秩父宮)

 世界ランク12位の日本代表は、同9位のフィジーに20―15で勝利。FW陣の奮闘で3トライを奪い、直近2大会決勝で敗れていた相手に雪辱。

連敗を3で止め、2019年大会以来、7年ぶり4度目の優勝を果たした。23年W杯8強の強豪を破り、対戦成績は5勝17敗となった。次戦は10月24日にフィジーとの再戦(秩父宮)。11月からは、欧州6か国と南半球の強豪が戦うネーションズ選手権の後半戦を迎える。

 秩父宮の1万7421人が歓喜の雄叫びを上げた。日本が王者フィジーに20―15で勝利し、2019年以来7年ぶりにPNCを制覇。主将のSH斎藤直人は「ここで勝ってブレイクスルーする、自分たちで歴史を作る試合にしようと話していた」。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(66、HC)は第2次政権初タイトルで「大きな収穫」と表情を緩めた。

 FW勝負で制圧した。前半4分から、マイボールスクラムは3連続で反則奪取。3―7の同22分は、敵陣22メートル内のラインアウトからモールを押し切り、フッカー原田衛がトライを挙げた。後半18分の逆転トライは、敵トライエリア前の相手ボールスクラムからターンオーバーが起点。

15―15とされた同32分、BKトゥアのトライをお膳立てしたのも、ラインアウトからの前進だった。

 一方で、BK陣に物足りなさを感じたのも事実。「我々はアタックチームと掲げている。そういった意味で非常に残念な仕上がり」と指揮官。昨秋以来の実戦となったWTB長田智希は、ハイボールを続けて落球。前半から、斎藤を軸に素早くボールを回して「超速ラグビー」を展開したが、試合前に降った雨の影響か何度も前方に落とした。フィジカルに勝る一段上の相手を前に、プレッシャー下でいかに正確にプレーできるか。HCは「もっと精度高く、遂行できないといけない」と注文した。

 10月に、日本協会100周年の記念試合でフィジーとの再戦を経て、11月からはネーションズ選手権の後半戦を迎える。世界ランク5位のイングランドと敵地と戦うなど、欧州の強豪3か国に挑む。W杯前年の最後のツアーには休養中のロック、W・ディアンズ(BL東京)も復帰予定だ。「若いチームでタイトルを取ったのは大きな自信になる」と斎藤主将。

「超速」に磨きをかけ欧州に乗り込む。(大谷 翔太)

 ◇2027年ラグビーW杯 10月1日~11月13日にオーストラリアの7都市で実施。24チームが1組4チームの6組による1次Lを行い、各組上位2チームと、全組3位の中で上位の計16チームが決勝トーナメント(T)に進む。前回23年大会1次L敗退の日本は、サモア、フランス、米国と対戦して決勝T進出を目指す。

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