プロボクシングWBA世界バンタム級王者の増田陸(28)=帝拳=が20日、東京・豊島区の母校・立教大の池袋キャンパスで行われた「WBA世界王座獲得祝賀会」に出席。「多くの皆様から祝福を受けて、改めて立教のつながりの強さというものを実感した。

3年前(23年10月)にボクシング部100周年記念の祝賀パーティーがあった。その時に『チャンピオンになる』と言った。3年経って、世界チャンピオンになって戻ってこられたのはすごく感慨深い」と喜びをかみしめた。

 祝賀会には、大和心トレーナー(51)と立教小・中出身で早大ボクシング部OBのWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)=帝拳=も出席した。

 増田は7月20日、WBA世界同級王座決定戦で比嘉大吾(30)=志成=を2―1の判定で下し、世界初挑戦で王座を獲得した。

 次戦は年内にも予定されている。前WBA同級休養王者でWBA同級1位の堤聖也(30)=角海老宝石=との初防衛戦となることが有力だ。増田は23年8月、プロ4戦目で当時の日本同級王者・堤に挑戦したが0―3の判定で敗れプロ初黒星を喫しており、「リベンジではなくリマッチ」と再戦を切望している。「まずは目の前の試合をクリアして、真のチャンピオンになることを目指す。ボクシングというのは知性を問われるスポーツだと思っている。(立教OBの)帝拳ジムの本田(明彦)会長に『お前はやっぱり立教だな』と言われ続けるように、立教らしいボクシングをしていきたい」と決意を述べた。

 8月後半からトレーニングを再開。

「今の時点では、目の前の試合に集中してトレーニングを積んでいる状況です」。帝拳ジムの先輩で12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太氏(40)のアドバイスを受け、「アジェンダ」を書き出し課題を整理して練習に取り組んでいる。前日(19日)には立大ボクシング部の後輩たちの指導に行き、「学生たちとホワイトボードにチームの課題を書き出して可視化して、練習メニューを組み立てた」と自身の練習方法をフィードバックしたという。

 10月には本格的なスパーリングを開始する予定。「手応えはある。フットワークや体の動かし方が身についてきて、ジャブやワンツーなどの単調だった攻撃からボクシングの幅が広がった実感がある。さらに進化した姿をお見せできると思います」と話した。

 また、9月27日に行われる同門のWBC世界バンタム級1位・那須川天心と、WBC同級級王者・井上拓真(大橋)の再戦についても言及した。「ジムメートとして、天心の可能性をすごく感じている。その部分にすごく期待している。世間の下馬評では拓真選手が圧倒的に優位と言われていますが、それをいかにひっくり返してくれるか。番狂わせもボクシングの魅力の一つだと思う。

自分自身もそこに期待している」と天心の王座獲得を願った。

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