◆第87回菊花賞・G1(10月25日、京都競馬場・芝3000メートル)追い切り=10月21日、美浦トレセン

 これが5戦目ながら風格すら漂う最終デモだった。ダノンヒストリー(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎、父エピファネイア)は、美浦・Wコースでミッキーファルコン(3歳2勝クラス=菊花賞登録)から3馬身半先行。

最後の直線では一度は馬体が並んだが、馬なりのまま外を雄大なストライドで駆け抜け、半馬身グイッと前に前に出てフィニッシュ。落ち着き払いグングンと増す推進力は古馬顔負け。5ハロン67秒6―11秒7は先週より5ハロンで1秒遅いが、手応えで見劣った先週より、素軽さは一段アップした印象を受ける。

 4戦3勝で近2戦が圧勝続き。究極の上がり馬の最終追いについて堀調教師は「周りの環境や他の馬の動きに影響されずにベストのフットワーク、いい状態でゴール板へ向かえるかというのを確認し、非常にリズム良くいけました」とうなずいた。2600メートルで見せた圧勝劇に関し「期待した以上のパフォーマンス」と賛辞を惜しまなかった。

 昨年6月の新馬戦でのちに重賞ウィナーとなるアウダーシア、グリーンエナジーの2頭を撃破。クラシック候補として一躍名乗りを上げたが、体調が整わず昨秋から今春は自重を余儀なくされた。夏の2連勝でようやく菊の舞台にたどりつき、同世代のライバルと相まみえる。幾多の名馬を手がけたトレーナーにして「今まで調教させてもらった中でも一番フットワークが大きいのでは」と高い長距離適性を見込むエピファネイア産駒。週末に並ぶ雨のマークについても「今後の選択肢が広がるので楽しみにしているし、そういう馬場で走らせてみたい」とトーンは高い。2冠馬撃破へのシナリオは着々と完成している。

(石行 佑介)

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