大相撲の秋巡業が24日、広島市で行われた。現役力士屈指の巨人ファン、東前頭8枚目・尊富士(27)=伊勢ケ浜=が松井秀喜氏(52)の巨人監督就任を大歓迎。

小中学生時に2度、松井秀喜ベースボールミュージアム(石川・能美市)を訪れるほどのファンであり、生粋のG党は、新監督にリーダーシップを期待した。自身も九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)で大勝ちし、目標である三役昇進につなげる。

 松井新監督の話題を向けられた尊富士は、前のめりで語り始めた。「楽しみ。でもいつか監督をやると思っていたので、驚きはなかった」とニヤリ。「海外の経験からいい選手が来るかもしれないし、どんなチーム作りをするのか楽しみ。巨人は強いイメージ、そしてブランドがついている。弱いのではなく強い巨人を見たい」とリーダーシップを期待した。支度部屋で休憩中にも関わらず取材を快諾し、10分以上に渡って「巨人愛」「松井愛」をはき出した。

 出身の青森ではG党が多い。自身も気がついたら応援していたという。小中学生時代に石川へ相撲の遠征に行ったときには「松井秀喜ベースボールミュージアム」を訪れた。

1度では足らず、2度もだ。ユニホームなどの展示物を見つめ、「すごい成績だからこそ記念館が建つんだ…」と実感。同じプロとして、超一流の野球選手になった同氏への尊敬の念が深まった。

 尊富士は24年春場所で両国以来の110年ぶりの優勝を果たした。その後は右足、左胸、右腕など度重なるケガで2度十両に転落。だが、再入幕した名古屋場所で優勝争いを演じ、10勝5敗で復活した。先場所も9勝6敗と勝ち越し。九州場所で好結果を出せば、目標だった三役昇進も見えてくる。

 この日は相撲を取らず、土俵下で上半身を鍛えた。「今は体を作っている。ジムの筋肉痛が残っている」。使用したチューブはオレンジで「やはり巨人カラーを選んでしまいますね」と巨人愛を強調し、九州場所の目標も「勝つ!」と一言。

敢えて勝ち星の数は示さず故・長嶋茂雄終身名誉監督の「勝つ、勝つ、勝ーつ」のフレーズの一部を選んだ。本場所中も巨人戦から力をもらう尊富士。松井ジャイアンツとともに完全復活を目指す。(山田 豊)

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