巨人・松井秀喜新監督へエールを送る連載「G新監督へエール ゴーゴー松井」の第5回は、巨人やメッツ、エンゼルスなどで活躍した髙橋尚成さん(51)。自身が巨人入団した00年から3年間、共にプレーした1歳下の後輩は、松井監督像を描きつつ、常勝球団の再興を期待した。

 松井秀喜新監督、本当に待ってました! 素直にうれしいですし、やっとかという感じです。自宅のあるロサンゼルスにいたから、前後の流れも全く知らなくて。ニュースで流れた時、まさにファンの皆さんと同じタイミングで知ったんですけど、まず何より驚き、その後にうれしさがこみ上げてきました。「松井さんが監督やれば、全部丸く収まるのに」なんてみんな思ってたはずですが。もちろんニューヨークに住んでいるとか、さまざまな壁はあったんだろうけど、やっとクリアになったんでしょうね。

 僕は99年ドラフトで巨人に入団して、松井さんとは3シーズン一緒に野球をやらせてもらったんだけど、とにかく存在感が半端ない。毎日、振り返ればセンターにいて、4番として打線を引っ張ってくれた。「松井さん」と書いて「頼りになる」って読むんじゃないかってくらいです。

 とにかく、持っているものが違う人ですよ。強烈に覚えているのが、2002年10月10日のヤクルト戦、その年のレギュラーシーズン最終戦で50号ホームランを打った試合です。第1打席で49号を放って、迎えた8回。展開的にもシーズン最後の打席でしたが一度、高々と打ち上げてしまったんです。

「あぁ、キャッチャーフライか」なんて思ったら、相手捕手が捕れずにまさかのファウルになって。その後に打ち直して左中間へたたき込んだ。そんなことが起こるのかっていう。ヤンキースでも本拠での初戦で満塁ホームランでしょ? そういう巡り合わせも含めて、改めて生まれた星の下が違うんだと思わされました。

 監督としては日米の“ハイブリッド”になる気がします。松井さん自身もコツコツ積み上げて技術を磨いてきた方だけど、きっとそういう日本の緻密(ちみつ)さとかを大切にすると思う。アメリカでも長くプレーされた方だから、昨今のメジャーが重視するデータ的な部分も詳しいはずです。

 やっぱり、勝てるチームを作り上げてもらいたいです。とにかく勝ちにこだわるDNAが体に染み込んでいる人だから。巨人、ヤンキースと、常勝を使命としているところで戦ってきて、そこは誰よりこだわると思う。巨人は12年以来、球団最長ブランクとなる14年間日本一から遠ざかっていますが、何とかその記録をストップしてください。お願いします!

 ◆髙橋 尚成(たかはし・ひさのり)1975年4月2日、東京都生まれ。

51歳。修徳から駒大、東芝を経て99年ドラフト1位で巨人入団。07年にキャリアハイの14勝、最優秀防御率。10年から米大リーグ、メッツやエンゼルスなどでプレー。14年にDeNAで日本球界復帰、15年に現役引退。NPB通算261試合、79勝73敗15セーブ、防御率3・79。メジャー通算168試合、14勝12敗10セーブ、防御率3・99。左投左打。

編集部おすすめ