
11日に急性骨髄性白血病のため亡くなった元ロッテで捕手の醍醐猛夫さん(享年81)の告別式が17日、東京都・文京区の護国寺で営まれた。
告別式には早実時代の2学年後輩でバッテリーを組んでいた王貞治氏(現ソフトバンク球団会長=79)や元ロッテ監督の八木沢荘六氏(75)らが参列。
王氏は弔辞で「醍醐さん、よく頑張られましたね。病気を発症してから何回も入退院をされてこの5年間、本当にすばらしい戦いをしたと思います。醍醐さんの明るい性格と人間力。様々な戦いに勝ち、みんなの支えとして生きていただけたんじゃないかと思います」と5年間もの闘病生活をたたえ、「早実の経験が私のその後の野球人生に大きく影響していると思います。早実での生活があったからこそ今の私がある。醍醐さんは私の恩人でございます。いつもにこにこ、私がストライク入らなくても根気よくリードしていただきました。本当にありがとうございました」と醍醐さんとの高校時代などを振り返り、別れをしのんだ。
告別式を終え、「醍醐さんには大きく育ててもらったからね。それはもうありがたかった」と女房役へ感謝を述べ、会場を後にした。