先月からニュースなどで報じてられていますが、東京23区では「家庭ゴミの収集有料化」に向けた検討が進んでいます。 
というのも東京23区では、1年間に出るゴミの量は250万トン。

ゴミの最終処分場が約50年で満杯に・・・

有料化が近づく東京23区では・・・

そこで、現在無料のゴミ収集の有料化に向けた議論が進んでるという事で、まずは東京23区に住む皆さんに「ゴミの有料化」について率直な意見を伺ってみました。

▶別に有料にしなくてもと思っちゃいます。どれもこれもほとんど値上げばっかなんで・・・


▶不法投棄が増える。結局有料化すると。だから私、結果的にゴミ有料化ってあんま良くないんじゃないかなって普段からちょっと思ってた。


▶一旦どっちでもないけど・・・そこにお金をかけることは想像がつかない。3円とかだったらコンビニとかで買い慣れてるから、いいかなと思うんですけど。


▶なっちゃったらなっちゃったで仕方ないかなとは思う


▶無料だとありがたい、でも30円/枚くらいだったら協力できるかなっていう感じですね。

今まで無料だった事もあって、賛否両論という感じですね。

やはり無料だった物が有料にとなると疑問に思う方も多いと思いますが・・・
ただ現在、日本の自治体の約67%が指定のゴミ袋で出されたゴミのみを回収するなど、何らかの形で有料化を導入していて、東京でも、23区以外の都内市町村では30の自治体中、すでに26の自治体(約9割)が家庭ゴミの有料化を実施しています。 

八王子市の成果

その中で、いち早くゴミ袋の有料化を行ったのが東京の八王子市なんですが、
どのような変化があったのか?八王子市の環境部資源循環担当部長の岡田栄一さんに伺いました。

八王子市 環境部資源循環担当部長 岡田栄一さん

平成16年に有料化をしてまして、ゴミの収集量、大体30%ぐらい減少しています。その分、資源物の回収量っていうのが約8割増えているような状況になっています。資源物って無料で回収しているので、なるべくゴミ袋が出ないように市民の方が工夫をされたんだと思います。


ゴミの有料化を導入して以降、環境省が発表しているような、1人1日あたりのゴミの排出量。人口50万人以上の都市という条件はありますけども、令和3年度から令和6年度まで4年連続で全国1位というような、誇れるような状況にはなっているかなと思っています。

全国1位!結果にしっかり現れているようです。

では、具体的に一人あたりどれくらいのゴミが出ているのかというと・・・(令和5年度調査では)全国平均が851グラムなのに対し、八王子市は698グラム。2位の川崎市とは30グラム差という、非常に高いレベルでの接戦を制しての1位なんです。

当初懸念されていたゴミ処分場も、現在は埋め立てを一切行っておらず、ゴミを焼却した後に出る灰は「エコセメント」として公共工事で使ったり・・・リサイクル100%なんだそうです!

有料化に伴うトラブルも、?

一方で導入当時は苦労や予期せぬ問題もあったようなんです、再び岡田さんのお話です。

八王子市 環境部資源循環担当部長 岡田栄一さん

やっぱりこう・・・値上げ感があると思うので、それまで無料だったものを有料にしているので・・・その説明会を1700回以上、自治会であったりとか、町会であったりとか、集合住宅の所有者、管理者などを対象に行ったところはございます。理解を得るのは大変だったというように聞いたりしています。
また、その当時、駆け込みでゴミを捨てるような状況にもなりまして、私は清掃工場にいたんですけども、その時清掃工場のゴミを貯めるピットっていうのがありますけど、そこがいっぱいになったっていうような記憶はございます。

東京23区でも起こりうる問題です・・・有料化が実施されるとなると、こうした「駆け込み捨て」や不法投棄の対策も行う必要があります。
ちなみに不法投棄対策としては、とにかく不法投棄されやすい場所をしっかり管理していくこと。見回りをはじめ、人感ライトや人感スピーカー、ダミーの監視カメラや処罰の呼びかけ看板を設置するなど、効果があるそうです。

ごみの回収有料化、東京23区はどうなるの画像はこちら >>
八王子市指定の有料ゴミ袋:八王子市提供

現在八王子市では、可燃ゴミと不燃ゴミを有料化していて、20リットルの袋1枚で37円。


特徴は、「戸別回収」。集積所ではなく、家の前に出すスタイルにしたことで、誰がどんな風に捨てているかという意識が高まり、分別が徹底されたそうです。

八王子市で聞いた「ゴミへの意識は?」

では八王子市の皆さんは、ゴミの有料化が市内で浸透する中、どんなことを意識してゴミ出しをしているのか?市民の方に伺ってみました。

▶あまりゴミ出さないようにしてって子どもたちに。あまり買ってこないで、何もって。(言ってますね)

▶買いすぎない、モノを買いすぎないってとこは注意してます。

▶「蜜蝋(みつろう)ラップ」っていって、使い捨てない。繰り返し使えるラップ使ってますね。

▶なるべく自分で有料袋を小さく済むようにギュッギュッギュッして入れるとか・・そういう意味じゃちゃんと意識的にごみは捨てるようになるのかもしれない。

皆さんそもそもモノを増やさない、という意識をされている方が多い印象でした。

ゴミ袋の有料化によって得られたお金は、ごみの戸別回収、プラスチック資源化センターの運転管理、指定収集袋の製造、不法投棄対策などに活用されているそうです。

八王子市は今、ごみの少なさだけでなく、リサイクルランキングでも全国2位。

岡田部長は「ごみを減らすのは通過点。その先にある、モノを捨てずに循環させる仕組みを作りたい」と仰っていました。

23区もあと50年。「安ければいい」という段階から、一歩踏み込んで話し合う時期に来ているのかもしれません。

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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