今月、各地の小学校では入学式が行われ、少し大きめのピカピカのランドセルに黄色い帽子を身に付けた新1年生を見かけるようになりましたが・・
街では早くも、来年2027年春に入学する、新1年生向けのランドセルの準備=「ラン活(ランドセル活動)」が始まっているようなんです!

もう「ラン活」!?と驚きなんですが・・・まずは街の皆さんに、既に「ラン活」が始まっているのか?ランドセルに求めることも含めて伺ってきました。

▶早くしとかないと人気のデザインとか結構なくなるって聞いたから。


選べるうちに来た方がいいかなって、早めに動いていました。

▶軽い方がいいと思います。中身がすごい重いので・・・タブレットとかがあるから

▶できれば6年間使うので、本人が飽きない色で・・・

▶値段、安い物から(高いものまで)差があるなってかんじで・・・予算どうしようって悩みますよね。

すでに動き出している人もいるようでした。

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提供:株式会社セイバン

ランドセルの価格は約7~8万円あたりが売れ筋。購入は両親を中心に、中には両祖父母も含めた合計6人の財布からお金を出し合う「6ポケット消費」のケースもあるようです。

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準
提供:株式会社セイバン

人気の色は、女の子はラベンダーや水色、ピンクなどで、男の子は黒のバイカラーが人気だそうです。カラーバリエーションに加えてデザインも豊富で、本当に迷ってしまいます!

そうした中、ランドセルの機能も進化していて、タブレットの登場や、教科書自体のサイズも大きくなったことから、ランドセルのサイズは以前に比べて一回り大きくなったのですが、軽さは年々進化しており、ついに1キロを切ったものも・・・!

最新のモデルは単純に軽いだけでなく、「密着面積を大きくすることで体への負荷を小さくする仕組み」も。

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準

密着面積を大きくする仕組み「背中ハニカムクッション」:株式会社セイバン提供

また、軽さだけでなく「安全性」も進化しているようなんです。
詳しいお話を、大手ランドセルメーカー・株式会社セイバン・広報担当の松井満和子さんに伺いました。

株式会社セイバン・広報担当 松井満和子さん

横の給食袋とか下げていただくフックなんですけれども、自転車とか車とかが横を通ったときに、給食袋が引っ張られてそのまま転倒してしまうというような事故があったっていうのを聞きまして、強い力でグッと引っ張られると外れる仕組みになっています。
あとは共働き世帯が増えていることで「鍵っ子」さんが増えてたりするので、防犯面として外から鍵が見えないようにポケットの内部に鍵を取り付けていただくような「鍵引っ掛けフック」を搭載したり・・・見える場所につけていることで、「あの子鍵っ子なんだ」っていうのがバレてしまって犯罪につながる可能性がありますので、なるべく鍵を持っているお子様だっていうのがわからないようにしておくのが一つ防犯面としては大事かなと思っております。

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準
セパレート式安全フック:株式会社セイバン提供

「鍵っ子」とは、学校からの帰宅時に他の家族が自宅におらず、自ら家の鍵を持参している子供のことをいいます。子供が犯罪に巻き込まれないように安全面でも様々な工夫がされているんです!

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準
見えない内ポケットの鍵フック:株式会社セイバン提供

逆に見せた方がいいものとしては「防犯ブザー」。肩ベルト部分に装着できるフックがあるため、いつでも鳴らせるように、そして目立つように取り付けることができるようです。

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準
防犯ブザーフック:株式会社セイバン提供

他にも、これからの時期、猛暑の中で登下校をしなければいけない子供たちのために、後付けグッズで「ひんやり背あてパッド」や、空調服とコラボした「クールパッド」など快適グッズも多数!お子さんの生活環境や好みでいかようにでもカスタマイズできるんですね。

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準

ひんやり背あてパッド:株式会社セイバン提供

そのランドセル、6年後まで大丈夫?「多様化」時代に選ぶ基準
クールパッド:株式会社セイバン提供

ただ、ランドセルの進化について、現場では少し困った問題もあるようで・・・これから「ラン活」を本格化させる皆さんに是非知って欲しい事として、ランドセル工業会・会長の林州代さんは、こんなお話を聞かせてくれました。

一般社団法人日本鞄協会・ランドセル工業会 会長の林 州代さん

6年間保証というのがあって、メーカーさんが保証するものと、あと、例えばメーカーさんが高齢で廃業されちゃったりだったとか、倒産しちゃったとか、そうなっても、ランドセル工業会で修理をするという、そういうダブル保証になっているんですよ。
問題は、ランドセルの形であれば、大体型も似ているので、お直しすることができるじゃないですか。ただそれが素材が変わってしまう。ナイロンだったりとか、ちょっと違うようなものになってしまうと、持ってないんですよ。ナイロン製っていうのはすぐに廃盤になったりだとか、今みたいにイランの情勢があってくるとナイロンがうんと高くなってしまったりとかいうこともあるので、極力我々の規格の中では、素材は牛皮か人工皮革。そういうものであれば6年間ちゃんと修理できますし、安心してお使い頂けるということに
なると思います。

ほとんどのランドセルには「6年間保証」というものがついていて、メーカーで対応できないもしもの状況でも、ランドセル工業会の規格に合ったランドセルであれば修理してもらえるんですね。

それが多様化に伴って難しい場合があると・・・特に素材です。今のイラン情勢を受けて、ランリュックなどに使用されているナイロンなどは石油を原料としているため不安定なんだそうです。修理が厳しい場合は、別部品での対応や買い替えをお願いすることになると言います。

メーカーが廃業しても工業会が修理を引き継げるのは、標準化されているからこそ。独自の素材や形状が増えれば、いざという時に「直せない」というリスクも。多様化が進む今だからこそ、6年間を支える「修理・ダブル保証」の重要性も感じました。

機能も形もどんどん進化していますが、一番大切なのは、「いかに最後までしっかり背負い続けられるか」。ラン活、奥が深いです。


(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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