TBSラジオ『週末ノオト』毎週土曜13時から放送中!
2月5日(土)放送分
オープニングでは、バービーがこの1週間に起きたこと・考えたことを振り返ります。(毎月1週目のパートナーは、国山ハセンアナウンサー)
バービー:今週は、先週に引き続き私ゆっくりしていたじゃないですか。
国山:愛・・・?何か考えるきっかけがあったんですか?
バービー:連れ合いが陽性になって離れ離れで生活していたわけですね。それで、陽性から隔離が明けてまた再会しているわけなんですけど、このコロナ期間中というのは本人も辛いけど陰性であった私も辛かったなと思うところがあって。それは、「看病してあげられない」っていうところね。いろいろとしてあげたいんだけど、接触してはだめなのがコロナじゃないですか。
国山:そうですね。
バービー:だから、言葉とか電話で励ますことしかできない。でも、この苦しい時にこそ支え合うのが大切に思い合う者同士ってものじゃないですか。「病める時も・・・」とか言うぐらいだしね。そこらへんがなんかしんどくって、「してあげられることは何だろうな?」ってずっと考えていたんですけど、コロナの前に愛は無力でした。
国山:全くサポートすることができなかった?
バービー:できないよね。だって、接触しちゃだめなんだもんね。
バービー:一人になる時間も増えたからいろいろ考えてみたんだけど、「私はいつも与えられてばかりで、与えることがちょっと苦手だったんじゃないのかな」っていうのを気づかないようにしていたけど、「これはもしかして事実かも」ってグッと思っちゃったわけ。
国山:ああ。ギブアンドテイクの中で、ギブをしていないと。
バービー:うん。一人で「私が看病してあげなきゃ」とか思っている割には、私がちょっと困っちゃったりとかして。彼がいないことでね。

国山:そうか。ご自身も、自分のことを自分でやらなければならないという状況ですもんね。
バービー:そうなんです。「ずいぶん、支えられてきたな」と思ってね。「ちょっと私、こんなことを考えたんだ」って彼に聞いてみたら、「君のはエゴラブだ。おしつけ愛だ。
国山:えっ?
バービー:私、川本真琴さん的に言うと、「愛の才能ないの、今も勉強中よSOUL~」状態なのよ。知ってる?川本真琴さん。
国山:はい。愛の才能がないんですね。
バービー:そう。愛の才能ほしいの。「愛の才能ないの、今も勉強中よSOUL」って言った川本真琴さんすごくない?SOULだよ?魂よ?もう魂レベルで愛を勉強したいわけよ、私。
国山:考えたこともなかったな。確かに、「愛を学ぶ」っていう概念がなかったですね。
バービー:いろいろそういうところを思いふけってみたもんだから、検索ワードに入れてみたの。「愛って何?」って。
「愛って何?」バービーが検索してみた結果・・・

バービー:いろいろ、愛にまつわる名言が出てきまして。私、ちょっと読みますね。聴いている方も、夫婦に限らず大切な人をイメージして聴いてみてください。
■ロシアの作家・思想家 レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
「愛とは、大勢の中からたった1人の男なり女なりを選び、ほかの人を決して顧みないことなのです」
バービー:う~ん。一人を選ぶのは当たり前であってほしいよね。
国山:そうですね。そこまで今響かなかったかな・・・?
バービー:そうなんですよ。「男なり女なり」も今いらないし。
■詩人 ウィリアム・ブレイク
「愛してさえいれば、それは無限を意味する」
バービー:ちょっとよくわからない(笑)壮大すぎる。
国山:「無限」っていうワードがピンとこないかもしれませんね。
バービー:「愛すれば無限な感覚になれる」とかね、そういう意味だとちょっとわかる気もする。
■アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
「愛はお互いを見つめることではなく、共に同じ方向を見ること」
バービー:これはよく聞く。いいよね。なんとなく具体的な感じでわかる。共通の目標に向かっていく感じ、仲間っていう感じよね。誰しも当てはまるし。でもこれ、私に足りない愛はこれじゃないなと思った。
国山:いくつか種類がありますもんね。愛にはいろんな捉え方があるから。
■2004年のアメリカ映画『きみに読む物語』より
「もし君が鳥なら、僕も鳥だ」
"Ifyou'reabird,I'mabird."
バービー:ちょっともう・・・よくわからない。
国山:映画の中でそのセリフを見ると、きっと感じ方も違うと思うんですけど。
バービー:そうだね。抜き取り方がよくなかったかな。
いろいろと考えた結果、バービーにとっての「愛」とは?

バービー:そういうのを検索している間に私もよくわからなくなってきて。たまたまそのタイミングで映画を観たんですよ。『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』という映画。昔、Yahoo!知恵袋で話題になって、漫画化されたり映画化されたりしたものだから知っている人も多いと思うんですけど。2018年の榮倉奈々さん・安田顕さん主演の作品で、私、ふら~って見ちゃって長く見るつもりもなかったんだけど、途中まで見てもう涙が止まらなくなって。グサグサ刺さってきちゃって、瞼が腫れるほど泣きながら愛について反省もしちゃって。「もっと大切な人を大切にしなきゃ」って思ったんですよ。
国山:はい。
バービー:何を反省したかというと、私は相手のことを見ているようで全然見ていないなっていう。マイラブに足りないことは「知ること、理解すること」だなって思ったんです。それで振り返ってみると、「僕が言ったこと、全然覚えてないよね」って言われていたことを思い出して。「これ、熟年夫婦が熟年離婚される時に言われるやつじゃん!」とかって思ってヒヤッとしたんですよ。そこで、私「愛とは」の名言を見つけました。
国山:それですよ。聞きたかったの。
バービー:私にとっての「愛とは」聞いてください。
「愛とは、見落とさないこと」
バービー:日々の中であらゆるサインを見落とさない。感じとることを怠らない。努力を怠らない。
国山:なるほど。うんうん。
バービー:これが、私にとっての愛だな。そう感じたわけです。そしてね、「あれっ?どこかでこの感じ聞いたことあるぞ」って考えていたら、奇しくも私が思っていたことをそっくりそのまま曲にした人がいたみたいなので、ぜひ聴いてみてください。Mr.Childrenで「Sign」。