TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!

(1月12日放送)

遠くに出かけづらい昨今、各地の郷土料理を作って食べて、旅気分を味わってみてはいかがでしょうか?中でも、全国各地に存在するのが「豆腐を使った郷土料理」。土地によって、豆腐そのものが違うのはもちろん、さまざまな豆腐の食べ方・料理の仕方があります。

そんな「豆腐郷土料理」について教えてくれたのは、豆腐マイスターの工藤詩織さん。年間1000丁以上、豆腐を食べるという豆腐マニアなんです!

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カミナリの音も調味料!鳥取・どんどろけ飯

鳥取発!豆腐を入れた炊き込みご飯「どんどろけ飯」が美味すぎる

工藤:
鳥取県の郷土料理。炒めた木綿豆腐を入れた炊き込みご飯。“どんどろけ”は、鳥取の方言で、カミナリのこと。豆腐を油で炒めるときの“バチバチ”という音がカミナリに似ていることから、この名前がついています。鳥取の中でも山あいの地域のもので、昔は豆腐が貴重なタンパク源だったんです。

【材料】
■木綿豆腐 200グラム
■米    3合
■ごぼう 50グラム
■にんじん 50グラム
■油揚げ 1枚
■干し椎茸 5グラム
■ごま油 大さじ1

最初に、調味料を合わせておきましょう。
■だし汁 400ミリリットル
■しょうゆ 大さじ2
■みりん  大さじ2
■塩   小さじ2分の1

【作り方】
■豆腐を一口大ぐらいに手で崩し、ペーパーで水気を切ります
■ゴボウはささがき、人参・油揚げは細切り、干し椎茸は水で戻す。(戻し汁はとっておく)
■フライパンにごま油をひいて、豆腐を炒めます
■さらに、ほかの具材を加えて、炒め合わます
■洗った米、調味料、干し椎茸の戻し汁を加えて3合ラインよりも少し少なめにする。炒めた具材をのせて平らにならし、炊きます
■炊きあがったらさっくりと混ぜ、10分ほど蒸らす

工藤:コツは「油でしっかり炒めて焼き色をつけること」だそうです。豆腐を多めに入れて、糖質制限にも。

スー:豆腐を入れることで炊き込みご飯の味わいが軽くなっていい!

シメの1品!沖縄・ゆし豆腐

鳥取発!豆腐を入れた炊き込みご飯「どんどろけ飯」が美味すぎる

工藤:
沖縄独特の、ふわふわしたゆし豆腐を使った1品。
地元では、朝食やシメに人気の郷土食。だし汁に、ゆし豆腐を入れて、とろろ昆布とネギをまぶした料理。ゆし豆腐は、沖縄以外では手に入りづらいので、今回は寄せ豆腐で作りました。

【材料】(2人分)
■寄せ豆腐 1パック(約300ml)
■だし汁  200ミリリットル
■塩    小さじ3分の1
■あおさ、または とろろ昆布 適量
■小ねぎの小口切り 適量

【作り方】
■鍋でだし汁を温め、寄せ豆腐をスプーンですくって加え、塩で味付けをします
■出汁と豆腐を器に盛り付け、あおさ、小ねぎをのせて完成。

※ポイントは、寄せ豆腐に火をいれすぎると固くなってしまいます。温めるだけでOK
※あおさやとろろ昆布がなければ、海苔を細かくちぎってかけてもOK

鳥取発!豆腐を入れた炊き込みご飯「どんどろけ飯」が美味すぎる

そもそもゆし豆腐ってなに?

工藤:
沖縄の豆腐は、地域色が強いんです。

中でも有名なのが、ゆし豆腐と島豆腐。最近は東京のスーパーでも売っている島豆腐。大きくて固いのが特徴。一方、ゆし豆腐は、ふわふわした豆腐が水分と一緒に詰められています。しかも温かい状態で売られているんです。食品衛生法では、豆腐は冷蔵して売らなければいけないんですが、沖縄では特例として認められています。

レシピ作成:料理家の牛尾理恵さん

鳥取発!豆腐を入れた炊き込みご飯「どんどろけ飯」が美味すぎる

【豆腐マイスター・工藤詩織】
■群馬県出身
■年間500軒のペースでお豆腐屋さんがなくなっていることを知り、通っていた大学院を辞めて、“豆腐1本”で生きることを決意。
■お米の代わりに豆腐を主食とされていて、ときには、「ごま豆腐をおかずに、主食の木綿豆腐を食べる」など、年間1000丁 以上、豆腐を食べるそうです。
■「豆腐マイスター」として、豆腐文化を広める活動をされています。

◆1月12日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210112110000