TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』毎週土曜17時から放送中!

5月13日(土)放送後記

ゲストは、歌舞伎俳優:尾上松也さん。

最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で東京湾を眺めながら、お話伺っています。

今週は、影響を受けた作品・俳優のお話から...

影響を受けた恩師と、幼少期に憧れた役者

尾上菊五郎劇団に所属され、七代目 尾上 菊五郎さんが師匠であり恩師である、という尾上松也さん。

松也「役の事を教えていただくことはもちろんですが、僕は自分の出演がない期間でも、菊五郎兄さんの楽屋にお邪魔してお化粧や衣装を着るところを見たり、袖から舞台を見て勉強したり。あとは、劇団を率いるトップはどうあるべきかを、直接教わるわけではないですけどこうあるべきだという姿を見せていただいた感じです。」

近藤「もう1人、俳優さんで影響を受けた方がいらっしゃるとか」

松也「そうなんです。僕、映画『Stand By Me』が大好きで!主演のリヴァー・フェニックスも大好きで、あんなカッコいいお兄ちゃんになりたい、と思ってました。舞台『Stand By Me』に出演させていただいたこともあって自分にとって、『Stand By Me』という作品自体が思い入れが深いです。」

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『完璧な流れで夢が叶っていって、忘れられないです。』

さらに、忘れられない作品としてあげてくださったのは、念願叶って出演したミュージカル『エリザベート』です。

出演のきっかけは、ヒロインに抜擢された蜷川幸雄さん演出の舞台『ボクの四谷怪談』でした。

松也「蜷川さんの舞台ですから、関係者がたくさんいらっしゃいますからミュージカル界にアピールするチャンスだ!と思って、思いっきり演じたら、ミュージカル『エリザベート』の演出をされている小池修一郎さんが初日に観てくださっていて!その初日の夜に、さっそく、翌年行うミュージカルミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のオーディションオファーをいただいて感動しました!

要「おお~すごい」

松也「これ、『ロミオ&ジュリエット』に出演することが出来れば、いつか『エリザベート』が新キャストになった時に、可能性あるぞ!!!と。オーディションに無事合格して、『ロミオ&ジュリエット』に出演して、その2年後、狙い通りに(笑)『エリザベート』が新キャストをやると!そして演じたかった、ルキーニとして出演させていただけました。本当嬉しかったですね。」

要「なるべくして、なった、という感じで、素晴らしいですね。」

松也「あとは、家族全員でディズニーが大好きだったので、いつかディズニー作品で声優を...という夢も持っていて。事務所にも、なんとか!とお願いしていたんです。そしたら、なんと、ミュージカル『エリザベート』をディズニージャパンのキャスティングの方々に観ていただけて! それがきっかけになって2017年『モアナと伝説の海』のマウイ役のオファーをいただけました。完璧な流れで、夢が一気に叶って! 忘れられないです。」

自身が思い描く夢が次々に達成されていき、”誇らしかった”と当時を振り返り、これからは、作品を作る事にも力を注いでいたい、とのこと。

要「その作りたい作品っていうのは、どんな作品ですか?」

松也「それは、言えません(笑)僕、自分で唯一こだわっていることなんですけど、”自分のやりたい事は絶対に叶うまで口にしない”と決めています。周りを巻き込んだのは、ディズニー作品の声優と、ジャイアンツの始球式だけですね(笑)基本、舞台の目標については、人に言わずに達成してきました。」

要「それって、すごいことですよね。虎視眈々と。次が楽しみになります」

尾上松也。友人の城田優からのアドバイスとは?

七月の新作歌舞伎で主演と演出を兼任!

そんな尾上松也さんは、7月2日から新橋演舞場で上演が予定されている新作歌舞伎『刀剣乱舞』に、三日月宗近 役で出演されます。

新作歌舞伎を興業として作りたい、という以前から思いがあり、今作では、初めて 演出としても参加されます。

松也「自分で舞台を企画プロデュースしていく中で、演出はしてみたいという興味はあったので、その思いが成就した形です。」

要「大変じゃないですか!?自分が主演で、演出するって...」

松也「どうなるのか、まだ想像できないですけど...とにかく、基本は稽古前にある程度のプラン、演出を固めた上で稽古に挑まないと、と思っています。」

近藤「演出をされるということで、どなたかに相談したりされましたか?」

松也「同世代で、主演と演出をやっている人でいうと、城田優がいるので。

優に アドバイスをちょっと聞いたら、 ”とにかく時間がない”と言われました(笑)役者さんだと、休憩時間に監督や演出に相談をしに行くんですよ。だから、主演で演出だと、休憩で一息つこうとすると、色んな人が次々に相談にきちゃうから休憩ができないって。それは覚悟したほうがいいし、トイレに行きたい時は、しっかりと大きな声で ”トイレに行ってきます!”と言った方が良いって言われました(笑)」

来週も、尾上松也さんにお話伺います!お楽しみに。

尾上松也。友人の城田優からのアドバイスとは?

OA楽曲
M1 Stand By Me Ben E. King
M2 Turnin Me Up/BJ the Chicago Kid

尾上松也。友人の城田優からのアドバイスとは?