TBSラジオ『井上貴博 土曜日の「あ」』毎週土曜13時から放送中!
10月21日(土)放送後記
ゲストコーナー「あの人」に、爆笑問題の太田光さんが登場!今年出された著書『笑って人類!』についてお話を伺いました!
太田さんをお招きした10月21日、TBSテレビはちょうど『お笑いの日』。「TBSは俺を何で『お笑いの日』に呼ばないんだ!『選挙の日』は呼ぶのに!」と登場してすぐにクレーム!
そして、日曜サンデーで共演していた田中ひとみさんから「井上アナが号泣した時、どうすれば良かったですか?!」と日曜サンデーの時に相談されると暴露!そして、『笑って人類!』から爆笑問題の漫才の話になり…
時事問題と漫才
井上「爆笑問題さんの漫才。時事問題とかニュースを取り上げ続けてるじゃないですか?」
太田「あれはね…別にそんなに立派な思いじゃなくて…今日キングオブコントあるけど、例えば空気階段のネタがね、すごい面白かったじゃない?」
井上「はい」
太田「今の社会がある中で、彼らのやってるネタなんです」
井上「空気をちゃんと切り取ってるからこそ成立する?」
太田「そうそうそう!今見るから『あれが異常だ!』って思う。
井上「へぇ!」
太田「そういう意味でいうとコンビニ。『コント!コンビニ!』とかあるじゃない?って扉が開く真似したりやるじゃん?あれも今のコンビニをネタにしてるわけで、そこにいるはずのない店員とかさ。そういう意味で言うと…俺、お笑いっていうのは全部、社会と必ずリンクしてると思うのね」
井上「時事を切ってるしある程度社会とリンクしないとむしろウケないと」
太田「ウケるわけないと思うね。今の社会の空気からずれてることを表現するわけだから」
田中「そっか」
太田「俺らがことさら時事ネタて言われるんだけど、みんなそうだけどなぁって思うんだよね」
井上「なるほど。それを言葉にしてニュースをきっかけに漫才をしているか、それを言わずに今の空気を切り取ったコントとかにしてるかの違いでっていう」
太田「そうそう」
死ぬまでにやりたいこと
井上「今日のメッセージテーマが『死ぬまでにやりたいこと』というテーマですが…太田さんは?」
太田「やっぱり映画もやりたいし…でもやっぱり俺はね…バラエティー番組」
井上「はい」
太田「本当に今考えてるのは、毎週生放送で5分くらいの漫才やって、若手の連中呼んでそこでトークやって、歌あり踊りあり…とにかく純粋なバラエティー!」
井上「おぉ!」
太田「ここでぶちまけてるけど、できんのかって話だけどね(笑)」
井上「生放送で!それは『8時だョ!全員集合』とかそういうものが?」
太田「僕らが憧れたのは『全員集合』ももろんなんだけど…クレイジーキャッツなんですよ」
井上「へぇ!」
太田「ほとんどリアルタイムじゃないんだけど、クレイジーキャッツの映画とか見てて、バンドから来た人たちだから、お洒落で面白くかっこいいんですよ」
井上「音楽もあってバラエティーもあって」
太田「そうそう!『夢で会いましょう』って黒柳さんや永六輔さんもやってた番組とか、『おとなの漫画』とか『シャボン玉ホリデー』とかね?ああいうのを自分たちもやりたいなとは思ってるけど」
井上「今も若手で集まって収録してるコント番組あるじゃないですか?」
太田「そういうの良いと思う!羨ましい!」
井上「ああいうのはちょっとやっぱり違うんですか?」
太田「違うというか、そんなに僕らがやりたいこととは…でも俺らはあの枠をやれてないから。ずーっとやれてない。それで選挙特番とかやってんだよ!」
井上(笑)
太田「なんでなんだろうって!まぁそれはそれで楽しかったんだけど!でも自分が一番やりたかった番組っていうのは今までできてないかな」
井上「面白いですね!ここまで現役でもまだできてないんですね!」
太田「だからもう…ギリギリでしょ?58歳なんて。「いなくなれよ」って言われてるくらいだから…」
井上「貪欲だなぁ」
太田「『お笑いの日』も呼んでもらってない…」
田中「また言ってる(笑)」
井上アナの…今日の「あ」
幼少期にサーカスの中にいたピエロを見て、この仕事をやりたいと言った太田少年。
大人になると、打算的になったり、変に現実的になったりするものですが、その子供の頃の気持ちと寸分違わぬ太田さんが目の前にいる気がした。
そして、その太田少年に対して『ピエロは一番難しいんだよ』と、しっかりと向き合ったお母さまの存在。
そこで茶化すことなく、ちゃんと真実を伝えたお母さまがいたからこそ、この道を目指すことになり、まさに体現した太田さん。
初志貫徹だ。
そんな太田さんが、死ぬまでにやりたい事。点が、線に繋がった気がした。
田中さんの…今日の「あ」
『笑って人類』は発売後すぐに手に取りましたが、 太田さんの優しさに溢れている作品でした。
ご都合主義の「悪者」を作らないのが太田さんのこだわり。一面から見ると悪役に見えても、それなりの必然性があって行動している。
この作品を読むと、登場人物みんなに魅力があって、一人漏らさず好きになってしまうのですが(そして全員太田さんっぽさがある)、根底には、人と誠実に向き合う太田さんの優しさがあるんだなと感じました。
戦争や暗いニュースもある中で、「未来はいつも面白い」!
太田さん、『お笑いの日』にお越しいただき、ありがとうございました!!本当にうれしかったです!
太田光さんの本『笑って人類!』は幻冬舎から発売中。来週もお楽しみに!