人気を集める「子供麻雀教室」

麻雀といえば、昔は大人が楽しむものというイメージが強かったかもしれませんが、今「子供麻雀教室」が人気を集めているんです。どんな状況なのか、大井町で開かれている麻雀教室を取材してきました。

ニューロン子供麻雀教室東京 副責任者 鈴木響さん

子供教室は、1997年からこの教室あるんですが、低年齢化が見られていたので、そういった子たちに教えたいという代表の意志もあったので、開催するという経緯になっています。

ゲームだったり、プロのリーグを観るだったり「観る」から始める子が最近増えているのかなと思います。やっぱり本当にリアルで打ちたい!という子が多いのかなと思います。小学校3年生~6年生が今一番多いかなと思いますね。例えば、子供のIQが上がるとか、知能指数が高くなるという学習面での影響がすごく大きいのかなと思います。自分で物事を考えて選択して、それによって勝つなり負けるなりの結果が生まれるという、その経験自体にすごく価値があるのかなと思っていて、自分で選んだからこそ、負けても後悔しないし、勝ったらすごい嬉しいしっていうのを経験してもらえるのが大きい意義かなと思っています。

子供教室は、今は最年少がなんと4歳、高校3年生までが通っています。

この子供教室は、健全な麻雀文化の普及を目指している団体「ニューロン」が東京、大阪、名古屋などで開いているもので、取材した東京・大井町校は12卓あって、1時間で最大48人が打つことができますが、朝から席に座りきれない60人近くの子どもが来ていました。

参加する子どもたちは

麻雀教室に参加している子どもたちに話を聞いてみました。

「(小学)2年生。Mリーグを観て参加しようと。あがりの形を覚えて、役も覚えてそしてコツを掴めば、すぐに麻雀できるようになるので、そういうところが麻雀のいいところですよね。続けますね。僕、最近将棋も始めたんですけど、麻雀と将棋の二刀流になりたいですね。」

「中2です。

お父さんのスマホに麻雀のゲームが入っていて、教わりながらやってたらハマっちゃって。幼稚園児の子とかもいて、いろんな年代の人に麻雀が知られているのが嬉しくて、今やっておくと将来役立つかな、みたいな。」

「(小学)6年生です。家族麻雀をやっていて、他の人ともやってみたいから、行こうよって話。良かったよね。人と関われるって、家族麻雀とは違う楽しみがあるよね。どこで仕掛けるだったりだとか、どんどんどんどん頭に入れていかなくちゃいけない。

それが大変なんですよね、麻雀というのは。ポン!」

小学生とは思えない答えが次々と返ってきて、驚きました・・・!

副責任者の鈴木さんも、子どもたちと会話すると「いつも自分で考えて麻雀を打ってるから、言葉にするのは簡単」という話を子どもからされるそうで、そういった面からも「IQが上がる」と言われる麻雀の効果が表れているのかなと感じました。

中には茨城から車で来たという親子がいたり、2018年に発足したプロリーグ戦「Mリーグ」を観て、やりたくなったというお子さんもたくさんいました。

少女漫画雑誌の付録に「麻雀セット」

子どもの麻雀人気は、さらに広がりを見せていて、講談社の月刊少女漫画雑誌「なかよし」では去年12月に発売された2月号の付録に、初めて「麻雀セット」がつきました。講談社女性コミック編集部 飯田海帆さんに伺いました。

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講談社女性コミック編集部 飯田海帆さん

牌が全て入っているのと、簡単な役一覧、スターターセットではないですけど、そういう形で作ってみました。

「ぽんのみち」という作品なんですが、麻雀を題材にした女子高生5人が、元・雀荘で楽しく過ごしている漫画を連載していたので、ちょうど年末発売号で、家族、おじいちゃん、おばあちゃんのお家に帰ったときに、みんなで遊べるようなものを付録にできたらいいよね、と作りました。実は「なかよし」初の試みで「麻雀セット」は初めてだったので、編集部もドキドキでした。反響がすごく大きかったなという印象でした。いろんな書店で売り切れだ、という声も見ましたし、一緒に家族で遊んだよ、みたいな感想もくれたりして、みんなが楽しんでくれたなら本当によかったなという付録になったかなと思います。

今、小学生に麻雀が人気!少女漫画雑誌の付録に「麻雀セット」も
付録はスタンドも入っていて、気軽にみんなで楽しめるようになっています。

アニメが原作で、それをコミックにして連載した形だったそうですが、付録も大好評だったということでした。

こんなに子どもたちに人気とは・・・麻雀のイメージもどんどん変わってきましたね。