日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。



ゲストは、料理研究家の浜内千波さん!

豚の生姜焼き ポイントは生姜を2回に分けて入れる!の画像はこちら >>

今回のテーマは「たんぱく質 」
「生活は踊る」は来週から「たんぱく質ウィーク」と聞きまして、前夜祭として、「たんぱく質摂取の料理のコツ」と、レシピをお伝えしたいと思います。

まず、タンパク質の働きについて。
筋肉、爪、髪、皮膚、臓器を作っている、ということは皆さんよくご存じですが、他にも骨、ホルモン、臓器、血液、脳、免疫などほとんど様々に関与していて身体を作っているタンパク質は16~17%ぐらい占めている重要な栄養素なんです。ですので、料理研究家にとっても「たんぱく質」という要素は大事なんです。

タンパク質は性別、年齢にかかわらず体重によって摂る量が違ってきます。但し、スポーツ選手は一般的数値の2倍以上は必要体重の1~1.5倍。スポーツ者は2倍以上摂る

例えば、体重60キロの方は60g~90g
そして一度に吸収できやすい量は「20g位」なので回数を分けて摂るようにしましょう。カラダの中に貯めることはできないんです。大谷翔平選手は毎食とっているらしいです。

一度にステーキを300gとってもあまり意味はないんです。1日3回の食事で「20gずつ」がベスト。

そして、タンパク質量は、重量ではなく含有量なんです。


お肉やお魚を20グラム食べればいい、というわけではないんです!

食材別でざっくり含有量をご説明しますと
100gあたり、肉や魚…およそ20g。
納豆1p、卵1個、三連パック1個、ヨーグルト小1P…およそ7g
チーズは様々ですが、わかりやすい所で6Pチーズ およそ4g
食パンはおよそ9g。蕎麦、中華麺はおよそ5g、うどん素麺は4g、ご飯2.5g

このあたりが毎日何らの状態で食べているものをあげてみました。後ろのパッケージを見ると必ずかいてあるのでチェックすると良いでしょう

Q:浜内さんおすすめの、食事でのたんぱく質の取り方は?

吸収が良いようにお腹がすくような食生活を送る事。
自分の食べたタンパク質の量を計算する事。
料理を作る時に、肉なら一人100g弱あればよいとわかれば、メニューも立てやすいし、他の食材も入れ込みやすくなるのではないでしょうか。

Q:たんぱく質の摂取において気を付けることは?

多くとってもプラスにはなりずらいんです。
逆に多く取りすぎると、実は腸内環境を悪くする原因…とにかく悪玉菌の大好物
しっかりと野菜と一緒に摂ることが大切になる
摂りすぎは、腎臓に負担がかかりやすくなる

生姜の半分は後入れ!生姜焼き定食!

豚の生姜焼き ポイントは生姜を2回に分けて入れる!

そんな豚肉をメインにした定食にすると、たんぱく質の摂取がしっかりできます。
お豆腐の味噌汁と白ご飯で定食にすれば、これだけで、ひとり16gのたんぱく質がとれます

そして、生姜焼きのレシピのポイントもぜひ覚えてください!生姜は1回目に使う際はお肉を柔らかくするため、2回目の最後はピリッと効かせるのと、香りを残すためです。

2人分の材料
豚肩ロース生姜焼き用肉 4~6枚(200g)※豚小間でもOK
塩胡椒 少々
生姜 1かけ分
玉ねぎ 1/2個(100g)
キャベツ 100g
醤油 大さじ1
砂糖 小さじ2
酒 大さじ2
水 大さじ1
小麦粉 大さじ1/2
サラダ油 大さじ1

作り方
豚肉に軽く塩胡椒し、すりおろした生姜の半分を揉みこむ
砂糖、酒も分量から少々とり、肉にもみ込む
玉ねぎは繊維に逆らって1㎝幅に切る
肉に薄く小麦粉をはたく
フライパンを弱火にかけ、両面焼いて取り出す
中火にして玉ねぎをざっと炒める
玉ねぎがしんなりしたら調味料を入れ込み、ひと煮立ちさせた所に肉を戻し絡める
最後に残りの生姜を入れ混ぜ、千切りのキャベツの上にのせてできあがり。

豚の生姜焼き ポイントは生姜を2回に分けて入れる!
豚の生姜焼き ポイントは生姜を2回に分けて入れる!


Q:玉ねぎは繊維に沿って切るイメージなのですが、繊維に逆らって切るのはなぜなのでしょうか?

逆らって切るほうが甘みが出やすいんです。

Q:みりんを入れるイメージがあるんですが、お砂糖なんですね?

みりんを使う方も多いですが、お肉が固くなりやすいんです。

お弁当の生姜焼きがかたくなっているのはそれが理由なこともあります。

豚の生姜焼き ポイントは生姜を2回に分けて入れる!

浜内さんは徳島県出身。
1980年から料理教室「ファミリークッキングスクール」を主宰。
いかに家庭で手軽に美味しい料理を作れるかを、40年以上 伝え続けている、まさに“家庭料理のプロ”!
「生活は踊る」月曜日の月1レギュラーで、おもに旬の食材を使った簡単料理や季節のレシピを教えていただいています。
材料や調味料が少ないのにしっかり味が決まるのが浜内流。これからご紹介するレシピ、ぜひ今夜試してみてください。

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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