英ウィルトシャー州ディバイザスで暮らすキャサリン・ステュータリーさん(Kathryn Stutely、49)とパートナーのニールさん(Neil)は2019年、29万2000ポンド(約4774万円)で中古住宅を購入した。
そして今年2月22日、自宅の改装を行っていた2人はレンガで覆われていた暖炉の中から1枚のメモを発見したという。
キャサリンさんは当時の状況をこう振り返った。
「この家には昔ガス火か何かを使っていたようなあまり綺麗とは言えない暖炉があって、そこに薪ストーブでも置いてみようかということになったんです。
「私はメガネをかけていなかったので最初はよく見えなかったのですが、広げてみると明らかに何かが書かれていることに気づき、ニールに読み上げてもらいました。その時、私たちはそれが前の住人からのメッセージであると分かったのです。わざわざ広げて読んでよかったと思いました。そうでなければ他の瓦礫と同じように捨てていたでしょうから。」
このメモが書かれたのは1971年11月21日で、E.C.ピアース(E.C. Pearce)という男性の署名とともにこのように綴られていた。
「この暖炉は1971年9月に私がレンガで作ったものです。
過去の住人からのメッセージに感激したというキャサリンさんとニールさんは現在、将来この家に住む人に向けて改装中の家のあちこちにメッセージを隠しているところだそうで、「半世紀前に住んでいた人も同じことをしていたことがとても素敵で、嬉しく思いました」と語っている。
2人はその後、E.C.ピアースさんがどのような人物なのかを知るためにこのメモを地元Facebookグループ「Devizes Issues」で公開し情報を求めた。
すると地元の歴史に詳しいメンバーから連絡があり、次のことが明らかになったという。
「E.C.ピアースさんについて何人かが調査した結果、彼は1950年代に妻のアイリーン・ハントさん(Irene Hunt)と結婚してこの家を買ったユージン・ピアースさん(Eugene Pearce)であることが判明しました。
そのように語ったキャサリンさんは今後、このメモを保管するつもりだそうで、「メモについて詳しく調べてくれたFacebookグループのみなさんに深く感謝しています」と述べている。
画像は『Metro 2023年3月1日付「Note in chimney tells couple their house was 100 times cheaper 50 years ago」(Picture: SWNS)(Picture: Kathryn Stutely/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)