年越しは穏やかになりそうですが、それも束の間です。年明け早々「新春寒波」襲来。
「新春寒波」襲来
日本付近は、年明けにかけて冬型の気圧配置が続き、強弱を繰り返しながら寒気が流れ込むでしょう。
あす30日にかけては、北日本を中心に冬型が強まりますが、一時的です。31日大晦日から1月1日元日(日中)にかけては、日本海側の雪の降り方も弱まり、太平洋側は晴れるでしょう。比較的穏やかな年越しとなりそうです。
ただ、1月1日元日の夜から再び冬型の気圧配置が強まり、北から強い寒気が南下。2日~4日頃は北日本(北海道・東北)の日本海側や北陸を中心に発達した雪雲が次々と流れ込むでしょう。冬将軍はしばらく居座り、「新春寒波」となりそうです。
JPCZが発生し大雪のおそれ
上空5000メートル付近の寒気は、新潟県を中心に大規模な交通障害が発生した今月18日~19日、22日~24日のクリスマス寒波ほどは南下しない予想ですが、降れば雪となる目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、2日には関東北部~山陰付近まで南下、3日には関東南部~中国地方付近をすっぽりと覆う予想です。北陸や北日本の日本海側を中心に大雪や吹雪となり、仙台など東北の太平洋側や、東海(岐阜県の山沿い)、近畿北部にも一部流れ込む可能性があります。
JPCZ※が発生し南下するため、雪が強まる場所が日ごとに変わる見込みです。
※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。
1月6日(金)~11日(水) 成人式は都心も底冷え
1月6日(金)以降も、北海道から北陸は寒気の影響を受けやすく、断続的に雪の降り方が強まるでしょう。
7日(土)は、冬型の気圧配置が次第に強まり、強い寒気が南下してくる予想です。降り出しは雨の所も、北日本や北陸では次第に雪となるでしょう。山沿いを中心に積雪が増えるため、屋根から落ちる雪やなだれに注意が必要です。また除雪作業をする際は、必ず2人以上で安全を確認しながら行ってください。
関東から西では晴れる日が多いですが、7日(土)は一時的に雨、11日(水)は日本の南海上を低気圧が東進するため、西から雨となりそうです。太平洋側は空気の乾燥した状態が続くため、潤いの雨になりそうです。
気温は、この時期らしい寒さの日が多いですが、9日(月:成人の日)からグッと冷え込み、10℃を下回る予想です。
風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。