11月28日、男子国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」は予選ラウンドを終え、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ率いるセルビアや、ダニール・メドベデフ(同2位)ら4人のトップ30を擁するロシア、イギリスなど8ヵ国が、決勝トーナメントに進出。前回優勝国のスペインは、予選ラウンドで敗退となった。
【画像】「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」予選ラウンド結果&決勝トーナメント組み合わせ
今大会は、予選を勝ち抜いた12ヵ国と前年ベスト4の4ヵ国、ワイルドカードの2ヵ国の全18ヵ国が参加。6つのグループに分かれ、ラウンドロビンが行われ、1位の6ヵ国とマッチ勝敗数、セット取得率などで優れた成績を収めた2位の2ヵ国が準々決勝に進出する。
今月25日からスペイン・マドリード、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノの3都市で予選ラウンドが開催されており、ロシア、カザフスタン、イギリス、クロアチア、イタリア、ドイツがグループトップで通過。スペイン、スウェーデン、フランス、オーストラリア、コロンビア、セルビアの6ヵ国が、1勝1敗で並んだが、マッチ勝敗数とセット取得率の高いスウェーデンとセルビアが2位で決勝トーナメント進出を果たした。
1勝0敗で予選ラウンド最終戦を迎えたロシアは、同じく1勝0敗で前回優勝国のスペインと対戦。勝った方が決勝トーナメント進出が決まるだけに、緊張感ある試合となった。初戦でアンドレ・ルブレフ(同5位)がフェリシアーノ・ロペス(同106位)に土をつけられたものの、続くメドベデフがパブロ・カレーニョ・ブスタ(同20位)に勝利。勝負のダブルスでは、アスラン・カラツェフ/ルブレフが1セットダウンからマルセル・グラノイェルス/F.ロペスを逆転で下し、決勝トーナメント進出を決めた。
予選ラウンドでセットを落とさず2勝をチームにもたらしたメドベデフは、「本当に幸せだよ。僕自身やチームのことを言えば、もっと簡単にうまくできたかもしれない。だが、2つの勝利を手にでき、それがデビスカップなのだと思う。最も重要なのは、チームのために勝利すること。
準々決勝は、ロシアとスウェーデン、イギリスとドイツ、イタリアとクロアチア、セルビアとカザフスタンが対戦する。
<「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント>
ロシアテニス連盟(グループA1位) vs. スウェーデン(グループB2位)
イギリス(グループC1位) vs. ドイツ(グループF1位)
イタリア(グループE1位) vs. クロアチア(グループD1位)
セルビア(グループF2位) vs. カザフスタン(グループB1位)
<「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント出場国メンバー>
ロシアテニス連盟:ダニール・メドベデフ、アンドレイ・ルブレフ、アスラン・カラツェフ、カレン・カチャノフ、エフゲニー・ドンスコイ
カザフスタン:アレクサンダー・ブブリク、ミハイル・ククシュキン、ドミトリー・ポプコ、アレクサンドル・ネドフイェソフ、アンドレイ・ゴルベフ
スウェーデン:ミカエル・イマー、エリアス・イマー、ジョナサン・ミリーダ、アンドレ・ゴランソン
イギリス:キャメロン・ノリー、ダニエル・エバンズ、ジョー・ソールズベリー、ニール・スカップスキー、リーアム・ブロディ
クロアチア:マリン・チリッチ、ボルナ・チョリッチ、ボルナ・ゴジョ、ニコラ・メクティッチ、マテ・パビッチ
イタリア:ヤニック・シナー、ロレンツォ・ソネゴ、ファビオ・フォニーニ、ロレンツォ・ムゼッティ
ドイツ:ヤン・レナード・ストルフ、ドミニク・コプファー、ピーター・ゴヨブチック、ケビン・クラビーツ、ティム・プッツ
セルビア:ノバク・ジョコビッチ、フィリップ・クライノビッチ、デュサン・ラヨビッチ、ミオミール・ケツマノビッチ、ニコラ・カシッチ