12月14日、主催するテニス・オーストラリアは全豪オープンの車いすテニスクアードの決勝を1月27日に、センターコートのロッド・レーバー・アリーナで行うと発表した。
【動画】USオープン優勝カップにビールを注いでゴールデンスラム祝うアルコット
トーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏は、「全豪オープンの車いすテニスは見逃せないイベントです。
2015年の全豪オープンで初めてグランドスラムタイトルを手にしたアルコットは、7年連続で同大会を優勝し、単複合わせてグランドスラム通算23勝、3度のパラリンピック金メダルを獲得。今シーズンは、クアードで史上初の年間ゴールデンスラムを達成するなど、クアードにおける史上最高の選手として活躍した。その彼は、11月9日に来年の全豪オープンを最後に現役引退すると発表している。もちろん最後の大会でも優勝を狙うアルコットのために、テニス・オーストラリアは、最高の舞台を用意したというわけだ。
アルコットの功績は成績にとどまらず、USオープン優勝後に「僕の目的は、障害のある人たちがよりよい生活を送れるように、認識を変えること」と語ったように、自身の慈善団体や音楽フェスティバルを運営。オーストラリアの障害を持つ若者を支援する募金活動も行っている。また、車いすテニスのキャリアを送る前には、車いすバスケットボールでも活躍していたアルコット。