1月18日、全豪オープン2日目、女子シングルス1回戦。第17シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク18位)は、スローン・スティーブンス(アメリカ/同67位)と対戦。
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大会前、「スローン(スティーブンス)がUSオープンで優勝するのを見ていたわ。グランドスラムは実力がなければ勝てない。タフな試合になることは間違いないと思う。ここに来るためにとてもハードに練習してきたから、試合を楽しみたい」と語っていたラドゥカヌ。その言葉どおり、難しいゲームとなった。
ラドゥカヌのサーブからスタートしたこの試合、ベースライン上に立ち、速いタイミングでショットを放っていくラドゥカヌは、ラブゲームで難なくキープ。すると、続くゲーム、0-30とポイントをリードすると、ミスを引き出していきなりブレークに成功する。
試合開始から動きにキレが見られないスティーブンスは、意図的にボールの軌道を高くして左右にボールを配球。ラドゥカヌを走らせるが、先にミスが出てしまう展開で、第4ゲームでもブレークを許し、0-4とされる。
ラドゥカヌは第5ゲームをキープすると、続くゲームでもスティーブンスを圧倒してブレーク。わずか17分でセットを奪う。
あまりに良すぎた反動か、第2セット、ラドゥカヌは勢いを失う。第2セット第1ゲーム、ネットに出るなどスティーブンスに揺さぶりをかけられ、15-40とピンチを迎える。ここは凌いだものの、ゲームポイントは迎えても1本が奪えず。16ポイント目、ラドゥカヌがダブルフォールトを犯してブレークを許す。
第4ゲームでブレークバックに成功したラドゥカヌだが、緩急を効かせたスティーブンスのショットにうまく対応できず。第5、第7ゲームでブレークに成功したスティーブンスが6-2でセットを取り返す。
共にトイレット・ブレークを取って勝負の第3セットへ。第1ゲーム、ロングラリーをものにしたラドゥカヌがまずキープに成功。すると第2ゲーム、30-40とチャンスを得ると、ショットが深く決まってスティーブンスにミスが生まれ、ブレークする。
重苦しい空気の中でプレーする両者。集中しすぎているのだろう、第3ゲームでラドゥカヌは40-15となったところでゲームと勘違いして、ベンチに帰ろうとしてしまう。
スコア上、圧倒的に有利なラドゥカヌだが、第5ゲームで40-0からデュースとなるなど、危うさを感じるプレーが続く。ここで流れをものにしたいスティーブンスだが、ボレーミスやストロークをネットにかけ、自らチャンスを手放してキープを許してしまう。第6ゲームをキープしたスティーブンスだったが、ブレークバックはできず。第7ゲーム、ラドゥカヌがキープをして、フルセットの末に勝利した。
ラドゥカヌは2回戦で、ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ/同98位)と対戦する。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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