1月23日、全豪オープン7日目、男子シングルス4回戦。第6シードのナダルとアドリアン・マナリノ(フランス/男子同69位)が対戦。
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今大会で、単独1位となる21回目の通算GS優勝回数を狙うナダルは、昨年治療した左足にはまだ痛みがあると打ち明けている。一方、3回戦で第18シード、アスラン・カラツェフ(ロシア/同15位)を4時間38分の末に下して全豪オープンでは初、グランドスラムでは2018年ウィンブルドン以来となる4回戦進出を果たしているマナリノ。左利き同士の戦いは非常に見応えある試合となった。
オープンコートに強打を打ち込んでいくナダルに対して、小さなテイクバックでコースを隠しながら、低く速いショットを広角に放つマナリノ。第1セットは、キープが続いていく。第11ゲーム、両者通じてこのセット初のブレークポイントをマナリノが迎えるが、ナダルはあと1ポイントを許さない。
タイブレーク、ファーストポイントでミニブレークを奪われたナダルだが、スーパーパッシングショットを決め、などで逆に2つ決め返して6-5とセットポイントを握る。しかし、ここでマナリノがミニブレーク。逆に8-7とセットポイントを握るが決められず。ミニブレークを奪ってもすぐに奪い返す、互いに譲らぬまま進んでいくと、ナダルが7-6(14)でセットを奪取する。
ロングセットを落とした代償は大きかったか、第2セット、マナリノは素晴らしいコントロールを見せていたショットにミスが出て第1、第5ゲームでブレークされ、第2セットも2-6で落とす。
第3セット第1ゲームでまたもリードを奪われたマナリノ。続くゲームで0-40とチャンスを作ると、ナダルがダブルフォールト。この試合初めてブレークに成功するが、これが最後の反撃だった。ナダルは第3ゲーム、第5ゲームとブレークして6-2。第1セットの激闘をものにしたナダルが、そのままストレート勝利を果たした。
6年連続14回目の準々決勝進出を決めたナダルは、オンコート・インタビューで「第1セットは、何が起きてもおかしくなかった。彼のショットはフラットで、コントロールが難しかった。それでも切り抜けられてよかったよ。相手が強すぎたこともあったけど、この大会では良い結果を出してこられた。準々決勝に進めてうれしいよ」と答えている。
続く準々決勝では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)に勝利した第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同14位)と対戦する。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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