全豪オープンが佳境を迎えている。その一方で、開幕前日にビザ取り消しによる国外退去となったノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)の話題は尽きていない。
【画像】オーストラリア側が公開したジョコビッチが提出した検査結果
1月16日の裁判後、オーストラリア側の弁護士が公開した提出書類の中に、12月16日に新型コロナウイルスが陽性と判断された検査結果書類と、同22日に陰性と判断された書類と2枚の書類が入っている。BBCが記事で訴えているのは、その検査番号だ。陽性の検査番号は「7371999」で、後日の番号は「7320919」。番号が若返っていたのだ。
これを確認するために、セルビア公衆衛生研究所の検査結果をできるだけ多く集めて、時系列と番号の関連性を調べていくと、基本的に検査番号は、加算されていくものがわかったのだという。ただし、PCR検査自体は8つのラボで行われており、番号が異なる可能性があること、また単にミスの可能性もあるとし、BBCはセルビア公衆衛生研究所と政府、そしてジョコビッチのチームに問い合わせしているが、現状返事は来ていないとしている。
そのジョコビッチについては、昨日、今後の予定としてATP500「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(2月21~26日/アラブ首長国連邦・ドバイ)に出場予定だと発表があったばかり。
全豪オープンで決勝進出を決めたラファエル・ナダル(スペイン/同5位)は、17日の会見で「スポーツの世界における理想的な状況とは、最高の選手が最も重要なイベントでプレーすること。それは間違いなく、このスポーツにとって良いことだ。ノバクがここでプレーできることが、誰にとっても良いことはまちがいない」と世界ランク1位のジョコビッチがプレーすることこそが、テニス界を盛り上げることになると語っている。
BBCの問いかけに対して、回答が来るのかはわらかない。
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