大会連覇を狙う世界1位シナーが快勝で2回戦進出
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス1回戦が現地8月26日に行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、ヴィト・コプシバ(チェコ/同89位)を6-1,6-1,6-2で下して2回戦へ。連覇へ幸先の良いスタートを切った。
【動画】前年覇者シナーが4ゲームしか与えず快勝で「全米オープン」2回戦へ マッチハイライト
24歳のシナーは、今季ここまでのグランドスラムすべてで決勝に進出。全豪オープンとウィンブルドンを制している。今大会の前哨戦となった「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)では決勝に進んだものの、体調不良により途中棄権し不安を残した。
2004年から2008年まで5連覇を成し遂げたロジャー・フェデラー以来、20年ぶりの連覇がかかる今大会は7年連続7度目の出場。初戦の相手は、今大会初出場のコプシバとなった。
この日の試合では、序盤からシナーが角度のあるストロークで主導権を握ってコプシバを圧倒。一気に5-0までリードを広げて6-1で第1セットを奪うと、第2セットもサーブからの組み立てに苦しむ相手を突き放して6-1でセットを連取する。
勝利まであと1セットとした第3セットも手を緩めることなく先にブレークに成功したシナーは、ブレークポイントを握られても好サーブでしのいで挽回を許さず。王者らしい盤石な戦いぶりを披露して、第8ゲームもブレークして6-2と5年連続での初戦突破を決めた。
大会前の会見では、「完全に100%ではないが、ほとんど回復しているし、数日中には良くなると思う。大会には問題なく臨めるはず」と語っていたシナー。不安を感じさせないプレーを見せて、この日の試合後には「フィジカル的に良い状態にあると思う。
連覇へ好スタートを切ったシナーは、2回戦でアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同36位)と対戦する。