大会初出場のフチョビッチがティアフォー撃破


男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち上がったマートン・フチョビッチ(ハンガリー/世界ランク58位)が、第8シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同29位)を3-6,6-1,7-5で破り、2回戦進出を果たした。

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33歳のフチョビッチは、今年8月のATP250ウィンストンセーラムでツアー3度目のタイトルを獲得。
予選からの出場となった今大会は、フィリップ・ミゾリッチ(オーストリア/同98位)とマッテオ・アルナルディ(イタリア/同73位)をいずれもストレートで下して本戦入りしている。

初戦では過去2勝2敗としているティアフォーと対戦。第1セットは互いにサービスキープが続いた中で、ワンチャンスを活かしたティアフォーが先にブレーク。3-5ではブレークポイントを握ったフチョビッチだが、瀬戸際のところでティアフォーに粘られて3-6でセットを失う。

しかし、第2セットはティアフォーのショットの精度が落ちるとともに、フチョビッチも気落ちすることなく向かっていく。落ち着いたストローク戦でティアフォーのミスを誘い、開始から5ゲームを奪ったフチョビッチが6-1でセットを奪い返した。

勝負の最終セットでもショットの安定性で苦労するティアフォーは、プレッシャーのかかる場面で自らを助ける好サーブ、ウィナーでしのぐ。先にブレークしたフチョビッチは、リードを守り切れない場面こそあったが、セット終盤の5-5でテンポよく攻めてネットへ。チャンスを握ると、最後はティアフォーのバックハンドが乱れてブレークに成功。そのまま7-5で締めて、2時間27分の激闘を制した。

試合直後には、ティアフォーと握手を交わしたフチョビッチは、拳を突き上げて雄叫び。オンコートインタビューでは、「最高の気分だ」と喜びを露わにし、応援してくれたファンにも感謝。
最後には日本語で「ありがとうございます!」と締めた。

2回戦ではブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)とジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同78位)の勝者と対戦する。
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