島袋将 世界22位を撃破し2年ぶりのツアー勝利
9月25日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち抜いた島袋将(有沢製作所/世界ランク273位)が、第5シードのトマーシュ・マハツ(チェコ/同22位)を6-3,7-6(4)で下し、2年ぶりのツアー勝利を挙げて2回戦進出を果たした。【動画】島袋将 世界22位を破る金星で2回戦進出!両手掲げて勝利を喜ぶ
28歳の島袋は、今季序盤は苦しい戦いが続いていたが、8月に中国・張家港で開催されたツアー下部のチャレンジャー大会で優勝。
今大会は、ワイルドカードで予選に出場し、攻撃的な姿勢を崩さず、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同82位)とファン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン/同72位)のトップ100を破って本戦出場の切符を獲得。
本戦に向けて、「ここからが勝負。ツアーの大舞台で1勝でも多く勝つことが今の自分には大切なこと。自分のテニスを信じて、全力でぶつかっていきたい」と語っていた。
2022年と2023年に本戦出場しいずれも初戦敗退だった島袋。予選を通して速いテンポの攻撃を見せており、この日もマハツに対して臆することなく攻め続ける。積極的なリターン、短いラリーでポイントを獲得。4-3の第8ゲームでは、「相手にとって脅威になるように、ミスをしても気にせず強く打つことを心がけた」と、好リターンでブレークポイントを握ると、プレッシャーがかかったマハツにダブルフォールトが出て、島袋がブレークに成功。そのまま6-4で第1セットを奪う。
この勢いに乗りたい島袋。第2セットは、今年3月にキャリアハイとなる20位になったマハツに先にブレークを許してしまう。
会心の勝利に、「初めてジャパンオープン本戦で1回戦を突破できたことは、率直にうれしい気持ちでいっぱい。相手が20位台という今まで戦ったことすらないランキングの選手に対して、ストレートで勝ち切れたこともうれしい」と島袋。
「予選で2回勝って自信もありましたし、今は怖いものなしかなと」と語りつつ、本戦出場選手では島袋の世界ランク273位は最もランキングが低い。「実力ある選手ばかり。謙虚に頑張りたいと思います」と8強入りを狙う。
2回戦ではセバスチャン・コルダ(アメリカ/同74位)と対戦する