ズベレフが4度目の決勝で悲願のGS初制覇!「誰もこの事実を奪えない」

全仏オープン」(フランス・パリ)は最終日となった6月7日に、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)が第10シードのフラビオ・コボッリ(イタリア/同14位)を6-1, 4-6, 6-4, 6-7(5), 6-1のフルセットで下し、グランドスラム初優勝を果たした。

【動画】ズベレフが4度目のグランドスラム決勝で悲願達成!決勝ハイライト&ビハインド・ザ・シーン

試合は4時間16分に及ぶ激戦となった。
第1セットを6-1で先取したズベレフは、第2セットを4-6で落としたものの、第3セットを6-4で奪い王手をかける。第4セットはタイブレークの末に6-7(5)で落としたが、最終セットではファーストサービスが入った際のポイント獲得率で83%を記録。直面した4本のブレークポイントをすべて凌ぐ粘りを見せ、6-1で勝負を決めた。

これまでツアー通算24勝、Nitto ATPファイナルズ2度制覇、ATPマスターズ1000で7勝、東京五輪金メダル獲得など数々の実績を残してきたズベレフだったが、グランドスラムでは2020年全米オープン、2024年全仏オープン、2025年全豪オープンと3度の決勝で敗退。悲願のタイトルはあと一歩のところで届かず、今回が4度目の挑戦だった。試合終了直後、ズベレフはコート上に崩れ落ち、悲願の達成に涙を流した。

激闘を制したズベレフは、試合後の記者会見で「今後何があっても私はグランドスラムチャンピオンだし、その事実を誰も奪うことはできない。この優勝によって、また優勝できるという自信が生まれた」と胸の内を明かした。

会場となったコート・フィリップ・シャトリエは、ズベレフにとって因縁の場所である。4年前の2022年、ラファエル・ナダル(スペイン)との準決勝で右足首の靭帯を断裂する大怪我を負い、車いすで退場を余儀なくされていた。

表彰式でズベレフは「このコートは多くの意味で私にとって特別な場所だ。人生最高の瞬間と、人生最悪の瞬間をこのコートで経験した。
4年前、私はあのコーナーで7本の靭帯断裂と2箇所の骨折を負って倒れていた。2年前にはここでグランドスラム決勝に敗れた。しかし今、ついにハッピーエンドを迎えた」と感慨深げに振り返った。

また、記者会見では第4セット終盤に身体的な痙攣を起こしていたことを明かした。

「精神的な緊張からくる痙攣だったと思う。ただ、その痙攣が逆に功を奏した。緊張から解放され、より自由に、アグレッシブにショットを打つことができるようになった。それが第5セットのパフォーマンスにつながった」

ズベレフのこの勝利は、ドイツのテニス界にとっても歴史的な快挙となった。ドイツ人男子選手による全仏オープン制覇は、1937年のヘンナー・ヘンケル以来89年ぶりで、1968年のオープン化以降では初めてのことだ。また、グランドスラム制覇としては1996年全豪オープンのボリス・ベッカー以来、30年ぶりの快挙。まさに、ドイツテニス史に新たな1ページを刻んだ。

一方、グランドスラム初の決勝進出を果たした24歳のコボッリは、準優勝に終わったものの、最新の世界ランキングで自己最高となる10位への浮上が確実となっている。
コボッリはズベレフに対し、「誰がこのタイトルにふさわしいかと聞かれたら、私はいつもあなただと答えていた。今日、コートを共有できたことは光栄だ。あなたの夢が叶ったのだから、次は私に勝たせてほしい」と称賛の言葉を送った。

ズベレフが全仏オープンで悲願のグランドスラム初制覇!「また優勝できるという自信が生まれた」 因縁のコートで頂点へ
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