鋭い寄せで湘南のビルドアップを妨害した井手口(15番) photo/Getty Images
「彼がスイッチを入れてくれる」
明治安田生命J1リーグの第30節が11月3日に行われ、ガンバ大阪が湘南ベルマーレに3-0で勝利した。
[5-3-2]という布陣で守備を固め、奪ったボールを素早く宇佐美貴史とアデミウソンの2トップに預けるというカウンター戦術が機能したガンバ大阪。
2トップと3セントラルMFが連動してプレスをかけ、湘南陣営のボールロストを誘い続けたことが今回の勝利に繋がったガンバ大阪だが、特に3セントラルMFの一角で起用された井手口陽介のディフェンス面での貢献度は高かったと言えるだろう。ガンバの宮本恒靖監督は湘南戦後に行われた公式会見で、同選手のプレイを称えている。
「陽介に関しても貴史と同じように、このクラブに戻ってきた頃(今夏)よりもどんどん調子を上げています。ボールへの寄せの鋭さが見られますし、実際にボールを奪う回数も増えていると思います。ああいう風に彼が(守備の)スイッチを入れてくれることによって(ガンバの)ディフェンスラインが次のボールを狙いやすくなったり、相手のバックパスを誘って自分たちの最終ラインを押し上げることに繋がっています。これは最近の試合で彼に求めていることです」
「今日の試合に関しては、相手のディフェンスラインの背後へのランニングの回数(を増やそう)という所は伝えていました。守備面だけでなく攻撃面でも試合を決定づけられる選手だと思うので、そういった話を(彼に)しています」
無尽蔵のスタミナを活かし、湘南の2ボランチや最終ラインにプレスをかけ続けた井手口。幾度となく同選手に縦パスのコースを切られた湘南の2ボランチと最終ラインの面々は、苦し紛れのバックパスや横パスを連発。これが湘南の攻撃の停滞に繋がった。ヴァイッド・ハリルホジッチ元日本代表監督の目に留まり、一時は同代表のレギュラーに登りつめた同選手だが、今後も果敢なチェイシングでガンバの守備を支え、同クラブをJ1残留に導くことができるだろうか。
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