ブラジル代表でポジション掴むパケタ photo/Getty Images
注目はネイマールだけではない
相変わらず南米で圧倒的な力を見せるブラジル代表は、現在行われているコパ・アメリカ2021でも決勝へ進出。派手なゴールラッシュはないものの、準々決勝と準決勝の両方を1-0で制するなど安定感は抜群だ。
やはりブラジル代表で注目を集めるのはエースのネイマール、あるいは最終ラインとチームのリーダーであるDFチアゴ・シウバといったところだが、他にも注目すべき選手がいる。
まず1人は準々決勝のチリ代表戦、準決勝のペルー代表戦で決勝点を挙げたMFルーカス・パケタの存在だ。
パケタといえば2019年冬にフラメンゴからミランに移籍した際に大きな注目を集め、カカー2世などとも呼ばれた攻撃的MFだ。残念ながらミランではリーグ戦1得点に終わったのだが、見事だったのはそこからの巻き返しだ。
再起をかけて移籍したフランスのリヨンでは、2020-21シーズンにリーグ戦で9得点5アシストを記録。改めて才能を証明することになり、タレントが多く揃うセレソンでもスタメンの座を確保している。
コパ・アメリカでのパフォーマンスでさらに評価は上がったはずで、来年のワールドカップ・カタール大会でもポジションを守れるかもしれない。

中盤を走り回るフレッジ photo/Getty Images
今のセレソンはスターだけのチームではない
そしてもう1人。マンチェスター・ユナイテッド所属の守備的MFフレッジだ。
ブラジルにはレアル・マドリードMFカゼミロ、リヴァプールMFファビーニョと優れた守備的MFが2人いるのだが、代表監督のチッチはファビーニョよりフレッジを好んで起用している。準々決勝、準決勝ではカゼミロとフレッジが中盤の守備を担当しており、ファビーニョはベンチスタートだった。
フレッジの場合は左利きということも関係しているのだろうが、ネイマールの後方に生まれるスペースをケアする存在としてチッチの信頼を得ている。
クラブでの評価ならばカゼミロ、ファビーニョの方が上だが、フレッジはセレソンにおける陰の実力者と言える。派手さはないが、今後もチームのキングであるネイマールのために走り回る存在として重宝されていくことだろう。