パリの攻撃を引っ張るムバッペ photo/Getty Images
思うほど攻撃は機能していない
これだけ豪華な攻撃陣を抱えていながら、パリ・サンジェルマンの戦いぶりにはどこか消化不良なところがある。5日に行われたリーグ・アン第27節ニース戦を0-1で落としたのもそうだ。
気になるのは、このニース戦でFWキリアン・ムバッペを累積警告の影響で欠いていたことだ。パリはリオネル・メッシ、ネイマール、アンヘル・ディ・マリア、マウロ・イカルディなどムバッペ以外にもタレントが揃っているが、現状リーグ戦で二桁得点を記録しているのはムバッペだけだ。それに次ぐチーム得点ランク2位はMFダニーロ・ペレイラの5得点となっており、ネームバリューの割には寂しい成績と言える。
英『The Gaurdian』は、パリがムバッペ依存に陥っていると警告する。2月に行われたレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグもムバッペが強引な突破からゴールをこじ開けて1-0の勝利を収めたが、あれもムバッペがいなければ勝ち切れなかっただろう。
ムバッペは以前から今夏の移籍が盛んに噂されており、ムバッペが退団する場合はパリの攻撃力が大きく落ちる可能性が高い。今季はリーグ戦でも2位のニースに13ポイント差をつけて首位を快走しているが、ムバッペを失った場合は意外と危ないかもしれない。それほどムバッペ依存に陥っているという見方もあるのだ。
それは今季のチャンピオンズリーグも同じことだ。ここからメッシ、ネイマールといった選手が調子を上げてくることも考えられるが、0-1で敗れた先日のニース戦に関しては同メディアもメッシ、ネイマール、ディ・マリアにアイディアがなかったと厳しく批判している。現状を考えると、ムバッペの頑張りがなければ欧州の頂点には届かないだろう。
超豪華攻撃陣を揃えたにも関わらずムバッペ頼みとは苦しいが、来季以降のパリはどうなるのだろうか。