ローマでようやく今季リーグ戦初ゴール決めたペレス photo/Getty Images
バルサのカンテラから出てきた期待の逸材だった
ワールドクラスと呼べる選手はそこまで多くないが、現在ジョゼ・モウリーニョ率いるローマにはアタッカーが豊富に揃っている。
その中でなかなか出番を掴めずにいるのが、2020年にバルセロナからやってきた24歳のスペイン人FWカルレス・ペレスだ。
この名前を記憶している日本のサッカーファンも多いだろう。ペレスはバルセロナのカンテラから出てきたレフティーアタッカーで、主に右サイドから仕掛けるプレイを得意としている。
2019年にはバルセロナの一員として日本ツアーに帯同し、ヴィッセル神戸とのゲームで2ゴールの活躍も披露した。
その後ペレスは2020年の冬にローマへ移籍。バルセロナで定位置確保とはならず、イタリアの地へ活躍の場を移すことになった。
しかし、ローマもポジション争いは厳しい。現在チームを指揮するモウリーニョがウイングを配置しないシステムを採用する機会が多いことも影響しているだろうが、前線にはタミー・エイブラハム、ニコロ・ザニオーロ、モウリーニョが抜擢した19歳のフェリックス・アフェナ・ギャン、ウズベキスタン代表FWエルドル・ショムロドフ、戻ってきたステファン・エル・シャーラウィ、ヘンリク・ムヒタリアンら実力者が揃う。
神戸戦でのインパクトから約3年。24歳を迎えたペレスの存在感は徐々に薄くなってきており、ローマでも定位置を確保できていない。
今月10日のサレルニターナ戦ではようやく今季リーグ戦初ゴールを奪ったが、ここから粘り強くアピールしていけるだろうか。神戸戦でのプレイは可能性を感じさせるものがあったが、まだ5大リーグでは十分な成績を残せていない。