昨夏PSGへ移籍したラモス photo/Getty Images
クラブとの契約は来夏まで残っているが……
昨夏のパリ・サンジェルマンはとにかく派手に動いた。FWリオネル・メッシを筆頭に次々とスター選手を迎え入れたのだが、昨季に限れば大成功とはならなかった。
レアル・マドリードからフリーで獲得したDFセルヒオ・ラモスもそうだ。百戦錬磨の守備職人として期待は大きかったが、怪我続きで13試合しか出場できず。全コンペティション合わせても843分間しかプレイしないままシーズンを終えてしまった。
パリではどうしてもメッシ、ネイマール、ムバッペの攻撃トリオに注目が集まるが、悲願のチャンピオンズリーグ制覇へ重要なのは守備だ。ベテランのチアゴ・シウバが退団した今、36歳のラモスには新たなディフェンスリーダーとして最終ラインを統率することが求められていた。
クラブとの契約は2023年までとなっており、ラモスは勝負の2年目を迎える。昨季は自身が退団したレアルがリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグのダブルを達成しており、嬉しい反面どこか複雑な感情もあったはず。パリでこのまま終わるわけにもいかないだろう。
レアル側は昨夏にラモスとラファエル・ヴァランを一気に手放し、フリーで獲得したダビド・アラバと若いエデル・ミリトンのコンビが大成功を収めることになった。ラモスがこのまま終わるなら、レアルの補強戦略が大正解だったことになる。
ラモスにはもう一度トップパフォーマンスを期待したいところだが、再びワールドクラスの輝きを放てるか。