久しぶりの代表招集となった宮市亮 photo/Getty Images
スピードと技術を両立している
13日、日本サッカー協会からE-1選手権に臨む26人の日本代表が発表された。海外組は招集外となっており、目新しい選手が並ぶ新鮮なサムライブルーとなった。
注目すべき選手は横浜F・マリノスから招集されたFW宮市亮だ。アーセナルでプロのキャリアをスタートさせた珍しい経歴の持ち主で、2021年シーズンからJリーグでプレイしている。昨季は怪我の影響もあってリーグ戦での先発はなかったが、今季は既にリーグ戦で14試合にピッチに立っており、3ゴール3アシストの数字を残している。560分で6ゴールに関与しており、93分で1得点を決める得点力の高さを見せている。
宮市といえばそのスピードに注目が集まる。森保一監督も会見にて「爆発的なスピードで、上下動しながら、相手のゴールに迫っていく」とコメントしており、宮市の快速に期待していることが分かる。
今季の宮市はそのスピードに加えて得点に関与する術を身に着けている。サイドでボールを受けた際は縦への突破、中央へのカットインと2つの選択肢を持っており、対峙するDFに的を絞らせない。2022年シーズンでとくに輝きを放ったのは11節の浦和レッズ戦で、このゲームでは前半だけで1ゴール1アシストと止められないスーパーな活躍を披露している。
宮市はF・マリノスでもそうであるように代表でも終盤に投入されるジョーカーとしての役割を与えられると予想できる。短い時間でも少ないチャンスをものにできる選手であり、21節セレッソ大阪戦では、ビハインドの状況から投入され、宮市のシュートが起点となって仲川輝人がPKを獲得し、最終的には2-2の引き分けで試合を終えている。
フル代表でのジョーカーといえば三笘薫の名前が挙がる。