昨季はゴールを記録した photo/Getty Images
ゴールは昨季の1点のみ
ヴィッセル神戸は27日、ボージャン・クルキッチとの契約を満了したことを発表した。昨季は大迫勇也や武藤嘉紀とともにチームへ加入したボージャンだったが、ケガに苦しんだ1年だった。
バルセロナのアカデミー出身のボージャンは16歳にしてトップチームへ昇格し、17歳で当時のクラブ史上最年少得点記録を更新する。17歳にてラ・リーガで10ゴールを挙げるなど、バルセロナにおいて将来を嘱望されるストライカーだった。
しかしバルセロナがジョゼップ・グアルディオラ監督の下、黄金期を迎える中でボージャンはその勢いに乗ることはできず。その後はローマやミラン、アヤックスなどを転々とし、2014年にストークへと完全移籍。2019年にはメジャーリーグサッカーのモントリオールでプレイし、昨夏に神戸へと加入した。
新たな得点源へと期待が寄せられたボージャンは第31節の浦和レッズ戦で移籍後初ゴール。フィットしてきたかと思われたものの、第33節の名古屋グランパス戦で負傷し、昨季は6試合1ゴールで終了する。今季も天皇杯の柏レイソルで左ひざ内側半月板を損傷して長期離脱となってしまった。
日本では大きな活躍を見せることができずケガに苦しんだボージャンは、だが確かな才能は見せており、日本での唯一のゴールでもある浦和戦での得点は豪快な一撃を決めてみせた。来季の動向は不明だが、ケガから復帰してピッチで輝く姿を見せてほしい。