アルゼンチン代表を引っ張ってきたメッシ photo/Getty Images
今もメッシの存在は大きすぎる
「結局はメッシ次第」
今のアルゼンチン代表をこう表現したのは『ESPN』だ。昨年のワールドカップ・カタール大会を終えても、リオネル・スカローニ率いるアルゼンチンの中心にはメッシがいる。
8日にはワールドカップ2026年大会へ向けた南米予選がスタートし、アルゼンチンは初戦でエクアドル代表と対戦。試合は0-0の状態が続いていたが、均衡を破ったのはメッシだった。
メッシは78分に得意のフリーキックで決勝点を挙げ、アルゼンチンが1-0で勝利。何とかエクアドルを振り切った。
メッシは現在36歳を迎えており、2026年のワールドカップを目指すかは不透明だ。ただ、今もアルゼンチンの中心にはメッシがいる。チームにとっては心強いが、悪く言えばメッシ依存状態が続いているとも言える。仮にメッシが2026年のワールドカップを目指さないのであれば、アルゼンチンはメッシ抜きの戦いに備えなければならない。そのあたりの判断が難しくなっており、同メディアもメッシ依存状態を不安視している。
「結局はメッシ次第だった。エクアドル戦でも、メッシはあたかも手でボールを拾ってファーコーナーへ投げ込んだかのように簡単にゴールを沈めてみせた。これにはエクアドルもノーチャンスだ。
当たり前だが、メッシの代わりなどいない。メッシがアルゼンチン代表を離れた際には、全く新しい攻撃のアプローチを1から考えていく必要がある。マンチェスター・ユナイテッドのアレハンドロ・ガルナチョなど楽しみな若手アタッカーは出てきているが、それでもメッシの穴を埋めるのは簡単ではない。
準備が遅れれば、アルゼンチンに暗黒期が訪れても不思議ではない。2026年までにどうチームを作り上げていくのか。スカローニには難しい判断だ。