生え抜きのスミス・ロウはサポーターからの人気も高いが photo/Getty Images
出場機会失うアカデミー出身選手たち
今季のプレミアリーグを2位で終えたアーセナル。またもマンチェスター・シティに届かずという形となり、来季は打倒シティが大きなテーマとなっている。
指摘されているのはシティとのスカッドの差だ。ペップ・グアルディオラのチームは誰が出ても基本的に同じサッカーができ、クオリティが落ちにくい。ゆえに監督もターンオーバーを多用することができる。対してアーセナルはサブメンバーとレギュラーメンバーの間にやや差があることも事実だろう。ここが最終的な差となって表れたのではというわけだ。
今夏も積極的な補強が行われると推測できるが、補強ポイントは比較的はっきりしている。
そうなると、まず立場が怪しいのはFWエディ・エンケティアだ。前半戦は好調でイングランド代表にも初招集がかかったほどだったが、カイ・ハフェルツの9番起用がハマると徐々に出場機会が減少し、今年に入ってからの先発は一度もない。英『football.london』は年間の選手採点で「2024年はどの試合でも先発出場できず、ベンチから出場しても大きなインパクトを残せていない。
同じアカデミー出身のリース・ネルソンの立場も厳しい。大きな負傷などはなかったが、シーズン終盤にけが人が戻ってベンチの選手が豪華になると、彼はベンチメンバーから外された。左右のウイングができる選手だが、ブカヨ・サカの控えとしては計算されていないということがわかってしまった。また、左で使うにしてもレアンドロ・トロサール、ガブリエウ・マルティネッリに続く3番手だ。
エミール・スミス・ロウは最終節でもプレイしており、上記2人に比べると放出の可能性は低いかもしれない。
ヘイルエンドと呼ばれるアーセナルのアカデミーが生み出した選手たちだが、来夏は揃って転機を迎えることになりそうだ。