シーズン最終盤5月の出場時間はわずか “10分” 今季苦しん...の画像はこちら >>

トロフィーを掲げるグリーリッシュ photo/Getty Images

怪我にも悩まされる

イングランド代表FWジャック・グリーリッシュにとって、今シーズンは悔しい一年になった。

FAカップとCLでは大一番で敗退してしまったが、プレミアリーグでは史上初の4連覇を飾ったマンチェスター・シティ

ケビン・デ・ブライネやアーリング・ハーランドが不在の試合もあった中、フィル・フォーデンの覚醒やロドリの安定感、ジェレミー・ドクが新たな風を吹き込んだこともあり、今までとはまた違うシーズンを送った。

そんななか、グリーリッシュは公式戦36試合で3ゴール3アシストを記録。プレイ時間は2114分となった。今季のプレミアリーグは20試合のうち、スタメンは10回。昨シーズンのような絶対的な存在にはなれなかった。

もちろんこれは度重なる怪我での離脱も影響しているが、同ポジションのドク(公式戦45試合で7ゴール10アシスト)の台頭も関係しているだろう。
プレイ時間(ドクは2281分)は大きく離れていないが、FAカップ決勝のようにシーズン終盤で頼りにされたのはドクだった。グリーリッシュはタイトルがかかった5月の出場時間はわずか10分のみとなっており、最後の3試合はピッチに立つことがなかった。

思うような一年を送れなかったグリーリッシュだが、指揮官のペップ・グアルディオラは来シーズンの10番に期待を寄せている。

「彼は戻ってくるだろう。今季は苦戦を強いられていたが、ジェレミーはここ数試合で誰もが見たように信じられないほどの進歩を遂げた。でも、ジャックは昨シーズンのレベルに戻るだろう。
私は確信している」(英『BBC』より)

ドクが左ウイングの一番手とも言われていた時期もあったが、シティにとってはスタイルの違うドクとグリーリッシュを使い分けることがベストだ。さらにドクとグリーリッシュの併用も来シーズンは期待したい。苦しい一年を経験したシティの10番はかつての輝きを取り戻すことができるだろうか。