レアルで活躍したロベルト・カルロス photo/Getty Images
違う世代でラッキーだったとも
今でこそFWリオネル・メッシは誰もが知る特別なプレイヤーだが、デビューして間もない頃のメッシと対峙したDFたちは何を思ったのだろうか。
若き日のメッシに衝撃を受けたと語るのは、元レアル・マドリードDFロベルト・カルロス氏だ。
しかし、クラシコでの対決で衝撃を受けたという。しかも当時のレアルには元イタリア代表の名手ファビオ・カンナバーロ氏も所属しており、ベテランの2人も思わず仰天したのだとか。
「メッシはドリブルで私とカンナバーロを抜いたんだが、試合後にカンナバーロと話し合ったよ。おい、誰だあれは?と。新しいマラドーナだぞとね。ラッキーだったよ。私は当時の時点で引退が近かったからね。次世代のDFたちはメッシにどう対応するというのか。苦しむだろうと思ったよ。メッシが世界最高の選手になることは分かっていた。彼と対戦するよりも、観戦していることの方が多かった私はラッキーだ」(『90min』より)。
その読み通り、メッシはバルセロナとアルゼンチン代表で全てを勝ち取った。ロベルト・カルロス氏の場合はブラジル代表のレフトバックでもあったため、メッシと同世代の選手であれば代表戦でも対峙する必要があった。その仕事は後輩のマルセロが担当することになったわけだが、ロベルト・カルロス氏はその仕事を回避できてホッとしているようだ。