バルセロナで一時代を築いたメッシ photo/Getty Images
メッシ史上最強だったシーズンは
これまで異次元のパフォーマンスを見せ続けてきたリオネル・メッシ。それは37歳を迎えた現在も変わらず、アメリカのインテル・マイアミとアルゼンチン代表で特別なプレイを継続している。
では、そんなメッシのキャリアの中で『史上最高の時代』を選ぶとするならばいつになるだろうか。
インテル・マイアミでのパフォーマンスも見事ではあるが、さすがに全盛期は過ぎているか。今回『ESPN』はメッシのベストシーズンをランキング形式で紹介しているが、まず3位は2010-11シーズンだ。
このシーズンはスペイン国王杯こそライバルのレアル・マドリードに奪われたが、ラ・リーガとチャンピオンズリーグを制覇。ジョゼップ・グアルディオラが築いた黄金期の完成系と言えるチームで、メッシは55試合に出場して53ゴール27アシストの成績を残している。チャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦ではメッシもゴールを奪って3-1で勝利しており、バルセロナ時代のメッシにとってベストゲームの1つと言える。
第2位は、続く2011-12シーズンだ。得点部分だけでなく、やはりドリブルのキレやスピードの面では2010年代前半がメッシのベストとなるだろうか。この頃のメッシは面白いように相手DFを翻弄し、3人や4人をかわすことも日常だった。2011-12シーズンはリーグ戦もCLも獲得できなかったが、メッシは60試合で73ゴール32アシストと異次元の成績を残している。5大リーグで得点関与数100ゴール超えを達成する選手は今後出てこないのではないか。
そして1位は、ルイス・スアレス、ネイマールとともにMSNを形成した2014-15シーズンが選ばれている。
しかし、チームはMSNを軸に圧巻のフットボールで3冠を達成。同メディアは単純にメッシが楽しそうだったと振り返っており、MSNに出来ないことはなかった。リーグ戦だけで110ゴールを奪うなど、攻撃力に関してはバルセロナ史上最強と言っていいだろう。
どこが1位かは人によって意見が分かれるかもしれないが、2010~2015年あたりを挙げる人が多いか。止めるのが不可能だったドリブルもキレ味抜群で、毎週のように魔法のプレイを見せてくれた時代だった。