身長193cmの巨体でなりふり構わず戦うカリミアン (写真:本人インスタグラムより)
観衆から大ブーイング
オランダ・ロッテルダムで開催された「GLORY 99」のヘビー級トーナメント。その1回戦で問題児シナ・カリミアンがトーマス・モズニーと対戦。
カリミアンは、これまで長きに渡りK-1で活躍。同団体のWORLD GPでは初代、第3代クルーザー級王者にも戴冠した経験を持つ。そんなトップファイターの彼だが、戦いの中でたびたび我を失う場面があった。
特に記憶に新しいのは、2024年大晦日に行われたRIZINの安保瑠輝也戦ではないだろうか。カリミアンは禁止されていたバックブローを放ち、ブレイクで試合が止まっても安保に殴りかかり、終いにはそのパンチをレフェリーに当ててしまうなど、冷静さを欠いた振る舞いが問題となった。
そして今回の試合でも1Rから問題が起きた。モズニーがカリミアンの攻撃を回避するためにクリンチに逃げると、レフェリーがすかさずストップ。そして2人を引き剥がし、再開のコールが出される前に、なんとカリミアンがモズニーの顔面にパンチを浴びせてしまう。
この不意打ちにモズニーはダウン。一方、カリミアンはあろうことか、KOしたことをアピールする始末。両手を上げて勝ち誇る態度を見せると会場は大ブーイングに包まれた。
その後はモズニーが立ち上がって試合続行。結局、判定までもつれ込み、減点の影響もあってカリミアンが敗れた。