今回の放送では、千葉県流山市の市長・井崎義治(いざき・よしはる)さんをゲストに迎え、これまでのキャリアの歩み、街を変えたマーケティングについて話を伺いました。
(左から)千葉県流山市 市長 井崎義治さん、パーソナリティの鷲見玲奈
◆流山市に将来性を感じて政治家の道へ
子育て世代から高い支持を集める自治体として知られる千葉県流山市。その背景には、市長・井崎義治さんの歩みと理念があります。同市は、日経BPの「自治体子育てランキング」で全国トップ3の常連となり、保育環境の充実や年少人口の伸び率で全国1位を記録。井崎さんは著書『流山市はなぜ選ばれ続けるのか 共働き子育て世代が移住し、住民の93%が「住み続けたい」まち』で、街を変えたマーケティングと戦略について綴っています。今回は、井崎さんのこれまでの歩みと、流山市の取り組みに迫りました。
東京都杉並区に生まれ、千葉県柏市で育った井崎さんは、立正大学で都市地理学を学んだ後、アメリカへ渡ります。サンフランシスコ州立大学大学院で都市計画を専攻し、その後は現地の都市計画や地域計画のコンサルティング会社に就職。約8年半勤め、通算12年にわたりアメリカでキャリアを積みました。「日本では都市地理学を学んでいましたが、過去形や現在形だけでなく、未来形のことをしたいと思いました。
当時は「政治家になりたいという気持ちは、微塵もありませんでした」と話す井崎さん。34歳のとき、日本で都市計画の研究所に採用されたことを機に帰国し、移住先として流山市を選びました。「民度も高く、緩やかな起伏と緑がある魅力的な街で、つくばエクスプレスや高速道路のインターチェンジ新設計画もあり、将来性を感じていました」と、その理由を明かします。
しかし、実際に暮らしてみると、街のポテンシャルが十分に発揮されていない現実に直面します。「これだけ可能性があり、市民の能力も高いのに、それを活かしきれていない。むしろ可能性を潰すような都市計画がおこなわれていると感じました」と、居ても立ってもいられなくなった思いが市長選への立候補を決意させました。「誰も私のことを知らない一介の民間人でしたが、『流山の可能性を引き出したい』と思いました」と、その覚悟をにじませます。
井崎さんの掲げた公約は、「1円まで活かす市政」「流山の可能性を引き出す街づくり」「市民に役立つ行政」の3つです。「行財政改革というと暗いイメージがありますが、『市民の税金を1円まで活かす』という前向きなメッセージにしたかった」と語ります。さらに、「行政の都合ではなく、市民の願いが実現できる、市民のためになる行政をつくりたかった」と強調し、市民目線に立ったまちづくりへの強い意志が伝わります。こうした理念と行動力が、現在の流山市の発展を支えています。
(左から)パーソナリティの鷲見玲奈、千葉県流山市 市長 井崎義治さん
◆市の知名度向上のためマーケティングに注力
流山市が「子育て世代に選ばれる街」として存在感を高めてきた背景には、戦略的な政策と発想の転換があります。その象徴が、井崎さんが初当選直後に設立した「マーケティング室」です。
当時の流山市は、大きく2つの課題を抱えていました。1つは少子高齢化による人口構成の偏り、もう1つはそれに伴う財政の悪化です。「人口構成を変えなければ、財政も市民サービスも立ち行かなくなる」と井崎さんは説明します。さらに、つくばエクスプレス沿線の区画整理事業も進行しており、「売り切れなければ市の財政が危機に陥る」という切迫した状況がありました。
こうした課題を打開するために着目したのが、「街の知名度とイメージ」です。「住宅選びの際に流山市が選択肢に入っていない」という現実を変えるため、マーケティングの視点を行政に導入し、知名度と地域イメージを戦略的に向上させる取り組みが始まりました。
政策の軸に据えたのは、「共働きの子育て世代」です。井崎さんは「もっとも重要なインフラは保育園」とし、大規模な整備と保育士確保を進めました。さらに、送迎が大変だという声を受けて導入されたのが「駅前送迎保育ステーション」です。複数の保育園に通う家庭でも負担を軽減できる仕組みとして設計されました。
一方で、街の魅力向上は住民誘致にとどまりません。「まずは住民から選ばれる街づくりを進め、そのうえで企業誘致へとつなげていく」という段階的な戦略も特徴です。人口増加により働き手が集まり、企業にとっても進出しやすい環境が整いました。
その代表例が、日本GLPによる物流施設「ALFALINK流山」です。物流施設は無機質な巨大な建物というイメージが先行しがちですが、流山市では景観や環境への配慮を徹底。「15万本の木を植え、周辺は森のようになっています」と井崎さんが語るように、新たな価値を持つ施設へと進化しました。
施設内には保育園や地域住民も利用できるカフェ、体育館などが整備され、コミュニティと融合した空間として機能しています。イベントも開催され、公共施設以上に市民に開かれた場所として親しまれています。「ALFALINK流山」の試みは、これからの都市と施設がどうあるべきか、その幸福な答えを提示しているようです。
<番組概要>
番組名:ALFALINK presents BRAND NEW LINK
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25(TOKYO FM / FM大阪)
パーソナリティ:鷲見玲奈
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/brand_new_link/
番組公式Instagram:@alfalink.tfm
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