■【東京株式市場】 2020年7月14日



JR九州とJR西日本が年初来安値を更新! 日経平均株価は反落...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、米国株式相場の軟調を嫌気した模様眺め強まる



2020年7月14日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 22,587円(▲197円、▲0.9%) 反落
  • TOPIX 1,565.1(▲7.8、▲0.5%) 反落
  • 東証マザーズ株価指数 997.4(▲15.9、▲1.6%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:814、値下がり銘柄数:1,263、変わらず:94
  • 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
  • 年初来高値更新銘柄数:51、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は10億9,642万株、売買代金は1兆9,778億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。



新型コロナへの懸念が残る中、米国株式相場が突然の軟調になったことを懸念し、総じて様子見スタンスが強まりました。

売買代金はわずかですが2兆円を割り込んでおり、薄商いが鮮明になったようです。



そのような中、前日の大幅高による反動もあり、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。後場は一時▲250円近く下落する場面も見られましたが、極端に崩れることなく引けています。



取引時間中の高値は22,677円(▲107円)、安値は22,538円(▲246円)となり、値幅(高値と安値の差)は約139円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで反落しました。



■東証マザーズ株価指数は3日ぶり反落、売買代金は62日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億9,977万株、売買代金は2,039億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。個人投資家の売買が堅調に推移し、売買代金は62日連続で1,000億円を上回り、再び2,000億円も上回っています。



ただ、利益確定売りが相当出たと見られ、株価指数は3日ぶりの反落となりました。また、終値でも3日ぶりに1,000ポイントを下回りました。



富士通が年初来高値更新後に売られて下落、JR西日本JR九州が年初来安値更新



個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)など株価指数寄与度の高い大型株が大きく値を下げました。



また、記録的豪雨被害の影響が見え難い中、西日本旅客鉄道(9021)と九州旅客鉄道(9142)が年初来安値を更新し、東海旅客鉄道(9022)も大幅安になるなど、JR株がなかなか下げ止まらないようです。



さらに、小売り株では百貨店株への継続的な売りが止まず、高島屋(8233)も再び年初来安値更新となりました。



その他では、ハイテク株も利益確定売りに押され、前日に年初来高値を更新したNEC(6701)とソニー(6758)が揃って大幅安となり、富士通(6702)はザラバで年初来高値更新となった後は冴えない値動きで、終値は下落したのが目を引きました。



一方、オフィス需要減退懸念から株価下落が続いた不動産株が買い戻され、三井不動産(8801)が大幅上昇となり、住友不動産(8830)と三菱地所(8802)も堅調に推移しました。



また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株も買われましたが、力強い反発には程遠い状況だったようです。



新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が堅調に推移して取引時間中に4日連続の年初来高値更新となりましたが、終値は下落しました。



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